参考資料1-1_長時間労働医師への健康確保措置に関するマニュアル(改訂版) (39 ページ)
出典
公開元URL | https://www.mhlw.go.jp/stf/newpage_35532.html |
出典情報 | 医師の働き方改革の推進に関する検討会(第18回 10/12)《厚生労働省》 |
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年齢とともに増加、男性で多い
世界で軽症の睡眠時無呼吸症候群患者が9億人以上おり、中等症が4億人
以上存在するとされている(Benjafield AV et al., 2019)
英国 National Institute for Health and Care Excellene (NICE)のガイドライン
(Rajesh et al., 2021)によると肥満、難治性高血圧、糖尿病、心房細動、慢性
心不全、喘息等と関連し、本邦のガイドラインが指摘する、高血圧、糖尿病、内臓
脂肪型肥満と合致する (Akashiba et al.,2022)
睡眠時無呼吸症候群は、生活習慣病の併存症が多く、実際、本邦の最近の報告で
も、肥満かつ高血圧又は糖尿病等の生活習慣病を有する者では、中等度以上の睡眠
時無呼吸症候群の有病率が、40-50%に達することが明らかにされた。肥満に生活
習慣病を合併すると中等症以上の睡眠時無呼吸症候群のオッズ比が上昇する。
(Matsumoto et al., 2020)(図 2-5)
非肥満者においても、睡眠時無呼吸症候群の重症度と関連してメタボリックシンド
ロームのリスクの構成要素が複数ある者の割合が増加するという報告もある
(Muraki et al., 2010)
図 2-5 中等度以上の SAS の頻度(オッズ比)
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睡眠時無呼吸症候群のスクリーニング
NICE のガイドライン(Rajesh et al., 2021)、米国の US Preventive
Services Task Force Recommendation Statement[102]では、スクリーニン
グ手法として、ESS、STOP-Bang、Berline Questionnare 等の質問票を挙げ
ているが、本邦のガイドラインでは、診断精度が低いことが指摘されてい
る(Akashiba et al.,2022)
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