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参考資料1-1_長時間労働医師への健康確保措置に関するマニュアル(改訂版) (99 ページ)

公開元URL https://www.mhlw.go.jp/stf/newpage_35532.html
出典情報 医師の働き方改革の推進に関する検討会(第18回 10/12)《厚生労働省》
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面接指導対象医師の年齢・性別を考慮した時間外労働の基準は設けられていな
いが、長時間労働による健康影響は、個人要因によってもリスクが増減する
 医師の自殺は、特に女性医師において高リスクであることがメタアナ
リシスで報告されている(Dutheil et al, 2019)
 循環器疾患の発症リスクは、Framingham score 等を利用して個人のリ
スクを評価した上で面接することも勧められる
 個人要因に加えて、長時間労働や仕事のストレスを取り入れた循環器疾
患やうつ病のリスクチャートが作成されており、評価の参考として使用
できる( https://www.med-ph.kitasato-u.ac.jp/riskchart-web/)

<追加参考文献>
日本医師会勤務医の健康支援に関する検討委員会. 勤務医の健康の現状と支援のあり方に関するア
ンケート調査報告 2016 [Available from: https://www.med.or.jp/dl-med/kinmu/kshien28.pdf.
Thomas NK. Resident burnout. JAMA. 2004;292(23):2880-9.
Myers MF, Gabbard GO. The Physician as Patient: A Clinical Handbook for Mental Health
Professionals. Arlington, Va: American Psychiatric Publishing; 2008. 252 p.

3)特に高リスクの医師



医師の業務や働き方は、長時間労働になりやすく全体的に高リスクであるが、そ
の中でも特に高リスクの医師が存在する
表 7-4 には、面接指導により特に心身の健康課題や職場環境調整の助言を受ける
ことが望ましい医師の例をあげた

表 7-4 面接指導により心身の健康課題や職場環境調整に助言を受けることが望ましい医師
◆自身の健康管理が適切になされていない医師
・未治療や適切に管理されていない疾患(高血
圧、糖尿病、うつ等)を抱えている、自己判断
で治療を行っている医師
・労働時間と健康に関する適切な教育を受けて
いない医師、等
◆睡眠負債や疲労蓄積が明らかな医師
◆臨床研修医・専攻医等、研修中の医師
◆面接時点で健康不安の訴えのある医師
◆過去に勤務環境が主たる原因で体調を崩した
ことのある医師
◆医療事故や、感染症対応等で一時的に大きな
ストレスを抱えている医師

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