提案書09(1601頁~1801頁)医療技術評価・再評価提案書 (118 ページ)
出典
公開元URL | https://www.mhlw.go.jp/stf/shingi2/0000190899_00011.html |
出典情報 | 中央社会保険医療協議会 診療報酬調査専門組織・医療技術評価分科会(令和5年度第1回 11/20)《厚生労働省》 |
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年間対象患者数(人)
国内年間実施回数(回)
500
20,000
※患者数及び実施回数の推定根拠等
腸管不全患者に対して積極的な栄養管理を実践している67施設に対して実施したアンケートで386人の対象患者が報告され
た。この調査の回収率は85%であり、全施設からの回収を想定すると、本邦では年間約500人の対象患者が最低でも継続的な
中心静脈栄養などの専門治療を受けていると考えられる。この500人の患者においては、入院では多職種チームによる腸管リ
ハビリテーションプログラムを1回/週実施されると考えられる。また外来においても月1回の受診を必須とする。そのため、
年間としては、約20,000回と見積もった。
⑦医療技術の成熟度
・学会等における位置づけ
・難易度(専門性等)
栄養サポートチームとしての成熟はすでに全国的にすすんでいる。さらに、腸管不全患者に対する腸管リハビリテーション
は、より疾患に対して専門的である。海外ではすでに腸管不全治療センターとして活動している。
・施設基準
(技術の専門性
等を踏まえ、必
要と考えられる
要件を、項目毎
に記載するこ
と)
施設の要件
栄養サポートチーム加算の施設基準に準じるが、さらに、腸管リハビリテーションを専門的に実施している腸管不全治療セン
(標榜科、手術件数、検査や手術の体制 ターを標榜していること。
等)
人的配置の要件
(医師、看護師等の職種や人数、専門性 栄養サポートチーム加算が算定できる人的配置の要件に準じる。
や経験年数等)
その他
(遵守すべきガイドライン等その他の要 特になし
件)
⑧安全性
・副作用等のリスクの内容と頻度
腸管不全の治療に関する専門職チームにおける腸管リハビリテーションプログラムであり、安全性に特段の問題はないと考え
る。
⑨倫理性・社会的妥当性
(問題点があれば必ず記載)
特になし
H
妥当と思われる診療報酬の区分
⑩希望する診療
報酬上の取扱い
点数(1点10円)
500
その根拠
腸管リハビリテーションはNSTと並行してさらに腸管不全に対して専門的に実施されるチーム医療であり、今までそのチーム
医療に対する加算が望まれる。
区分
関連して減点
や削除が可能と
考えられる医療
技術(③対象疾
患に対して現在
行われている医
療技術を含む)
予想影響額
区分をリストから選択
特になし
番号
技術名
具体的な内容
増(+)
プラスマイナス
予想影響額(円)
不明
その根拠
腸管リハビリテーションを実施できる専門職チームは、まだ少ないため不明としたが、腸管不全に対する栄養管理の充足は切
望されており、加算の算定により、申請可能な病院は増加するため上記とした。
備考
⑪提案される医療技術において使用される医薬品、医療機
器又は体外診断薬
特になし
(主なものを記載する)
⑫提案される医療技術の海外における公的医療保険(医療
保障)への収載状況
※ 該当する場合、国名、制度名、保険適用上の特徴
(例:年齢制限)等
2)調べたが収載を確認できない
該当しない
⑬提案される医療技術の先進医療としての取扱い
d. 届出はしていない
⑭その他
特になし
⑮当該申請団体以外の関係学会、代表的研究者等
特になし
2)著者
3)雑誌名、年、月、号、ページ
The impact of multi-disciplinary intestinal rehabilitation programs on the outcome of pediatric patients with
intestinal failure: A systematic review and meta-analysis
Jennifer D.Stanger, Carol Oliveira, Christopher Blackmore, Yaron Avitzur, Paul W.Wales
Journal of Pediatric Surgery,2013,May 48, 983-992
4)概要
腸管リハビリテーションに関するコホート研究をメタアナリシスを検討し、小児腸管不全患者の多職種連携によるチーム治療
は、腸管リハビリテーションプログラムにより罹患率が低下し死亡率も低下した。プログラムの普及が必須である。
1)名称
2)著者
3)雑誌名、年、月、号、ページ
A Review of Short Bowel Syndrome Including Current and Emerging Management Strategies
Colleen B. Flahive, Monique Goldschmidt , Ethan A. Mezoff
Current Treatment Options in Pediatrics、2021、7、1-16
4)概要
腸管不全の治療は複雑であり、栄養、成長、肝機能、血管の開存性、骨、感染リスク、神経症状、生活の室など様々な考慮す
べき項目がある。腸管リハビリテーションの目的として、脂肪製剤の最小化とオメガベンやSMOF脂肪製剤などのぢ亜替え脂肪
製剤は肝機能障害を軽減させた。また、グルカゴン様ペプチド2の類似体であるテヂュクルチドは腸の順応性を促進させ、新
規治療として有望であった。このように治療を総合的に評価する研究が、さらに腸管の順応性を得ることに役立つと考える。
1)名称
⑯参考文献1
1)を選択した場合は、下の欄に詳細を記載。
⑯参考文献2
1718