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提案書09(1601頁~1801頁)医療技術評価・再評価提案書 (119 ページ)

公開元URL https://www.mhlw.go.jp/stf/shingi2/0000190899_00011.html
出典情報 中央社会保険医療協議会 診療報酬調査専門組織・医療技術評価分科会(令和5年度第1回 11/20)《厚生労働省》
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1)名称
2)著者
3)雑誌名、年、月、号、ページ

多職種による小児腸管リハビリテーション:海外施設での試み
長谷川利路
日本小児外科学会誌、2020,10月、56-6、1037-1045

4)概要

腸管不全は小児に多い短腸症候群や機能障害等による吸収障害で、水分・栄養状態、成長維持に長期の静脈栄養を要するが、
カテーテル感染症、血栓閉塞、腸管不全関連肝障害等により予後は不良である。欧米を中心に1980年頃から腸管不全患児に対
して腸管リハビリテーションプログラム(IRP)が発足した。小児外科医、小児消化器内科医、看護師、栄養士、薬剤師等に
よる多職種チームにより、カテーテル管理、栄養管理、薬剤療法、外科的手術、小腸移植の適応等を討論し治療に進む。欧米
5 施設において IRP 導入後には導入前に比し、生存率、カテーテル感染、静脈栄養への依存度、肝障害が改善している。IRP
を有する欧米の施設において、腸管不全患児の生存率 73.95%、静脈栄養離脱 29~60.8%、小腸移植施行率 5.4~25%であ
る。多職種チームによる腸管リハビリテーションプログラムは、腸管不全患児における腸管順応を獲得するのに重要な役割を
果たす。

1)名称
2)著者
3)雑誌名、年、月、号、ページ

小腸機能障害のリハビリテーション
若林秀隆
The Japanese Journal of Rehabilitation Medicine、2016,53-11,855-859

4)概要

腸管リハビリテーションの目的は、消化管粘膜の増殖を促し、消化吸収能を増加させ、経静脈栄養から経腸栄養、経口摂取へ
と栄養投与経路を移行させることである。狭義の腸管リハビリテーション=腸管機能改善といえる。一方、広義の腸管リハビ
リテーションは、小腸機能障害のある患者の機能、活動、参加を最大限高めることといえる。小腸機能障害では低栄養やサル
コペニアを認めることが多いため、腸管リハビリテーション栄養の考え方が広義の腸管リハビリテーションに有用である。小
腸機能障害では、加齢、活動、栄養、疾患といったサルコペニアの原因を複数、認めることがある。サルコペニアの治療はそ
の原因によって異なるため、サルコペニアの原因を多職種で評価して介入すべきである。

⑯参考文献3

⑯参考文献4

2)著者

腸管リハビリテーション
朝川貴博, 鍋谷圭宏, 飯島正平, 大石英人, 大原寛之, 合田文則, 児玉佳之, 斎藤長徳, 白木亮, 田妻進, 寺島秀夫, 福浦久
美子, 水谷雅臣, 矢賀進二, 山下芳典, 梶谷伸顕

3)雑誌名、年、月、号、ページ

JSPEN、2019,1、53-56

4)概要

腸管リハビリテーションとは、腸管不全の患者に対して残存する腸管機能を回復させ、静脈栄養管理から離脱できるよう段階
的・集学的に行う治療プログラムの総称である。腸管不全は、腸管大量切除に伴い必要な腸管機能がなくなる短腸症候群
(short bowel syndrome:以下、SBS と略,器質的な腸管不全)とヒルシュスプルング病やその類縁疾患あるいは炎症性腸疾
患のような蠕動、消化、吸収などの機能障害による腸管不全に分けられる。それぞれの病態にもよるが長期間の静脈栄養管理
を余儀なくされることで、カテーテル関連血流感染症(catheter-related blood stream in fection:以下、CRBSI と略)や
腸管機能不全合併肝障害(intestinal failure associated liver dis ease:以下、IFALD と略)といった致命的となり得る
合併症の発症が危惧される。そのためこれらを予防する観点においても積極的な経腸栄養管理が大きく予後を左右すると考え
られ、内科的・外科的にさまざまな腸管リハビリテーションの試みが行われている。

1)名称

⑯参考文献5

※⑮については、1.の「主たる申請団体」および「上記以外の申請団体」以外に、提案される医療技術に関する研究、会合、論文発表等を実施している学会等
の関連団体や研究者等の名称を記載すること。

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