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提案書09(1601頁~1801頁)医療技術評価・再評価提案書 (20 ページ)

公開元URL https://www.mhlw.go.jp/stf/shingi2/0000190899_00011.html
出典情報 中央社会保険医療協議会 診療報酬調査専門組織・医療技術評価分科会(令和5年度第1回 11/20)《厚生労働省》
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医療技術評価提案書(保険未収載技術用)
整理番号

※事務処理用

提案される医療技術名
申請団体名

315102
胸腔鏡下心房中隔欠損閉鎖術
日本胸部外科学会

主たる診療科(1つ)
提案される医療
技術が関係する
診療科

15心臓血管外科
03循環器内科

関連する診療科(2つまで)
22小児科

提案される医療技術又は提案される医療技術に類似した医
療技術の提案実績の有無



過去に提案した年度
(複数回提案した場合は、直近の年度)

リストから選択

「実績あり」の
場合、右欄も記 提案当時の医療技術名
載する


追加のエビデンスの有無

提案される医療技術の概要
(200字以内)

心房中隔欠損閉鎖術(K574-1)は、胸部正中切開で行われ欠損孔を直接あるいはパッチで閉鎖する方法である。本術式はより
低侵襲である右肋間小開胸で実施可能であり、胸部正中切開よりも難易度は高くなるが、美容面や早期回復のメリットは非
常に大きい。また経皮的心房中隔閉鎖術よりも欠損孔の形態による適応制限が少なく確実性が高い。難易度の高い本術式を
胸腔鏡下で行うことで、確実性や安全性の向上が大いに期待される。

文字数: 200
対象疾患名

保険収載が必要な理由
(300字以内)

心房中隔欠損症
心房中隔欠損閉鎖術(K574-1)は、胸部正中切開で行われ人工心肺を装着し、欠損孔を直接あるいはパッチで閉鎖する手術で
ある。本術式は、より低侵襲な右肋間小開胸で実施可能であり、胸部正中切開よりも難易度は高くなるが、美容面に優れ、
術中の胸骨の固定が不要であることから積極的な体動が可能であり、早期回復が図れるなどのメリットは非常に大きい。ま
た経皮的心房中隔閉鎖術よりも欠損孔の形態による適応制限が少なく確実性が高い。右胸腔経由での手術となるため深いと
ころでの操作が求められ難易度が高くなるが、胸腔鏡下で行うことで、確実性や安全性の向上が大いに期待される。以上よ
り胸腔鏡下心房中隔欠損閉鎖術を要望する。

文字数: 299
【評価項目】
①提案される医療技術の対象
・疾患、病態、症状、年齢等

疾患:心房中隔欠損症のため左右シャントを有し、心拡大、不整脈、心不全を合併している患者が対象である。

②提案される医療技術の内容
・方法、実施頻度、期間等
(具体的に記載する)

全身麻酔下で右肋間小開胸を行い心臓へ到達。人工心肺、心停止下に右房を切開し心房中隔欠損孔を直接、あるいはパッチ
にて縫合閉鎖。切開した右房も縫合閉鎖したのちに空気抜きを実施し心拍を再開。止血ののち肋間開胸部を閉創し手術を終
了する。右胸腔を通じての深い視野での操作となるため、胸腔鏡補助下に手術を行うことで正確な手技を行うことが可能と
なる。創部が小さく、早期離床、リハビリテーションが可能であり術後10日前後で退院となる。

区分
③対象疾患に対
して現在行われ
ている医療技術
(当該医療技術
が検査等であっ
て、複数ある場
合は全て列挙す
ること)



番号
医療技術名

574、574-2
心房中隔欠損閉鎖術、経皮的心房中隔欠損閉鎖術

既存の治療法・検査法等の内容

心房中隔欠損閉鎖術(K574)は、通常、胸骨縦切開のうえ人工心肺補助下に右房を切開し心房中隔欠損孔を閉鎖する。
経皮的心房中隔欠損閉鎖術(K574-2)は、経カテーテル的に心房中隔欠損孔に閉鎖デバイスを留置する方法である。欠損孔の
位置、大きさにより処置が可能かどうかが決定される。低侵襲的ではあるが術後のデバイス脱落などの合併症が起こりう
る。

④有効性・効率性
・新規性、効果等について③との比較
・長期予後等のアウトカム

⑤ ④の根拠と
なる研究結果等

研究結果

従来の開胸手術との比較による傾向スコアマッチによるコホート研究(文献1)。経皮的閉鎖と比較した報告はみられない。
2b

ガイドライン等での位置づけ
⑥普及性

従来の胸骨正中切開と比較して人工呼吸時間、ICU滞在時間、術後ドレーン排液量の軽減、入院期間の短縮が得られる(文
献1および2)。
経皮的閉鎖デバイスと比較して欠損孔の形態による適応の制約が少ないうえ、より確実な閉鎖が可能である。

年間対象患者数(人)
国内年間実施回数(回)

※患者数及び実施回数の推定根拠等

ガイドライン等での記載なし(右欄にガイドライン等の
改訂の見込み等を記載する。)
500名
500回
最新の胸部外科学会の年次報告(2018年)での心房中隔欠損閉鎖術数を参考とし、現在のMICS認定施設を考慮した(文献
3)。

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