提案書09(1601頁~1801頁)医療技術評価・再評価提案書 (147 ページ)
出典
公開元URL | https://www.mhlw.go.jp/stf/shingi2/0000190899_00011.html |
出典情報 | 中央社会保険医療協議会 診療報酬調査専門組織・医療技術評価分科会(令和5年度第1回 11/20)《厚生労働省》 |
ページ画像
プレーンテキスト
資料テキストはコンピュータによる自動処理で生成されており、完全に資料と一致しない場合があります。
テキストをコピーしてご利用いただく際は資料と付け合わせてご確認ください。
整理番号
※事務処理用
提案される医療技術名
申請団体名
主たる診療科(1つ)
提案される医療
技術が関係する
診療科
321101
胸腔鏡下肺切除術区域切除(内視鏡手術用支援機器を用いた)→
肺切除術(区域切除)(ロボット支援)
日本呼吸器外科学会
14呼吸器外科
00なし
関連する診療科(2つまで)
00なし
提案される医療技術又は提案される医療技術に類似した医
療技術の提案実績の有無
無
過去に提案した年度
(複数回提案した場合は、直近の年度)
リストから選択
「実績あり」の
場合、右欄も記 提案当時の医療技術名
載する
有無をリストから選択
追加のエビデンスの有無
提案される医療技術の概要
(200字以内)
肺良性腫瘍、炎症性肺疾患に対して、全身麻酔・分離肺換気下にロボット手術支援装置を用い、胸腔鏡下に肺切術(区域切除)
を施行する。
文字数: 63
対象疾患名
保険収載が必要な理由
(300字以内)
肺良性腫瘍、炎症性肺疾患
日本胸部外科学会の報告で、年間肺良性腫瘍約2,200例、炎症性肺疾患約2,500例で呼吸器外科手術の6%を占め、これらの疾患
は9割以上胸腔鏡手術(VATS)で行われている。呼吸器外科ロボット手術(RATS)は保険収載後急増し、国内230施設でRATSが行わ
れている。肺悪性腫瘍は術前確定診断に至ることがしばしば困難で、未確診で手術に踏み切らざるを得ない場合があり、昨年
の実態調査で国内16施設以上で、これらの肺疾患に肺区域切除(内視鏡支援用手術機器を用いた内視鏡手術)が20例以上手術
が行われている。本術式の安全性、有用性は高く、術後経過良好で、本術式の普及は重要で、保険収載を要望する。
文字数: 294
【評価項目】
①提案される医療技術の対象
・疾患、病態、症状、年齢等
肺良性腫瘍あるいは炎症性肺疾患を有している患者
②提案される医療技術の内容
・方法、実施頻度、期間等
(具体的に記載する)
全身麻酔・分離肺換気下でロボット手術支援装置を用い、胸腔鏡下に肺区域切術を行う。術中に対処困難なトラブルが生じれ
ば、速やかに胸腔鏡手術あるいは開胸手術に移行する。経過が良好であれば、術後3-7日で退院できる。また、肺悪性腫瘍は
術前に確定診断を得ることがしばしば困難であるため、未確診のまま手術に踏み切らざるを得ない場合がある。そして、肺悪
性腫瘍に対するロボット手術は、保険上術前診断が確定した症例に限られ、呼吸器外科ロボット手術の普及を妨げる要因に
なってきた。今回、肺良性腫瘍、炎症性肺疾患に対するロボット手術の保険が認められれば、その問題が解決されることにな
ると考えらえる。昨年行なった実態調査では国内16施設以上で、肺良性腫瘍、炎症性肺疾患に対して肺良性腫瘍、炎症性肺疾
患に対して肺葉切除・肺区域切除(内視鏡支援用手術機器を用いた内視鏡手術)がいずれも20例以上の手術が行われている。
区分
③対象疾患に対
して現在行われ
ている医療技術
(当該医療技術
が検査等であっ
て、複数ある場
合は全て列挙す
ること)
K
K511 2, K513 3
肺切除術 区域切除(1肺葉に満たないもの)、胸腔鏡下肺切除術
既存の治療法・検査法等の内容
全身麻酔・分離肺換気下で開胸下あるいは胸腔鏡下に肺区域切除を行なっている。前出の術式ではいずれも胸腔内の癒着剥離
に難渋している。経過が良好であれば、術後3-7日で退院できる。
④有効性・効率性
・新規性、効果等について③との比較
・長期予後等のアウトカム
⑤ ④の根拠と
なる研究結果等
手術
番号
医療技術名
研究結果
肺良性腫瘍あるいは炎症性肺疾患に対する肺切除術(区域切除)(ロボット支援)は開胸術や胸腔鏡手術と比べ、術後罹患率
は胸腔鏡手術と同等であるが開胸術より5%、30日以内死亡率が0.4~3%それぞれ減少する。加えて、肺機能の低下した症例
にも施行できる。また、当該技術は従前の開胸術や胸腔鏡手術と比べ低侵襲であり、1人あたりのドレナージ期間が1日、入
院期間が1−3日それぞれ短縮することが期待できる。また、開胸術への術式移行は胸腔鏡手術と同等であるが、術後疼痛は
胸腔鏡手術より少なく術後のQOLは良好である。肺葉切除が不可能な症例に対しても適応となる場合も考えられる。
肺良性腫瘍あるいは炎症性肺疾患の患者に対し、肺切除術(区域切除)(ロボット支援)を実施した患者群と開胸術の当該技
術を実施した患者群との術後成績の比較では、術後罹患率は5%、30日以内死亡率は3%それぞれ低下、入院期間は3日短縮し
ていた。(Int J Med Robotics Comput Assist Surg., 2020;16:e2123)
肺良性腫瘍あるいは炎症性肺疾患の患者に対し、肺切除術(区域切除)(ロボット支援)を実施した患者群と胸腔鏡手術の当
該技術を実施した患者群との術後成績の比較では、術後罹患率は0.7%、30日以内死亡率は0.4%それぞれ低下、入院期間は
0.34日短縮していた。開胸術への移行率10.3%で胸腔鏡手術より低かった。(Annals of Surgery, 2018;268:254–259)
2a
ガイドライン等での位置づけ
⑥普及性
年間対象患者数(人)
国内年間実施回数(回)
区域切除
ガイドライン等での記載なし(右欄にガイドライン等の
改訂の見込み等を記載する。)
5,000
750
1747