提案書09(1601頁~1801頁)医療技術評価・再評価提案書 (65 ページ)
出典
公開元URL | https://www.mhlw.go.jp/stf/shingi2/0000190899_00011.html |
出典情報 | 中央社会保険医療協議会 診療報酬調査専門組織・医療技術評価分科会(令和5年度第1回 11/20)《厚生労働省》 |
ページ画像
プレーンテキスト
資料テキストはコンピュータによる自動処理で生成されており、完全に資料と一致しない場合があります。
テキストをコピーしてご利用いただく際は資料と付け合わせてご確認ください。
整理番号
※事務処理用
提案される医療技術名
申請団体名
316103
ケロイド(肥厚性瘢痕)内注射
日本形成外科学会
33形成外科
主たる診療科(1つ)
提案される医療
技術が関係する
診療科
23皮膚科
関連する診療科(2つまで)
13外科
提案される医療技術又は提案される医療技術に類似した医
療技術の提案実績の有無
無
過去に提案した年度
(複数回提案した場合は、直近の年
度)
リストから選択
「実績あり」の
場合、右欄も記 提案当時の医療技術名
載する
追加のエビデンスの有無
無
提案される医療技術の概要
(200字以内)
ケロイド(肥厚性瘢痕)で増大や疼痛・掻痒が強くステロイド貼付剤・外用剤を用いても効果が不十分な場合、治療目的に
ステロイド局所注射をする。手術後再発予防目的にも使用できる。
ケロイド(肥厚性瘢痕)に、トリアムシノロンアセトニド(ケナコルト-AⓇ)を2週間-数ヶ月の間隔をあけて5−10mg程度を
局所注射として病変と正常皮膚の境界部からケロイドの最深部や炎症の強い辺縁部を中心に注入する。
文字数: 192
対象疾患名
保険収載が必要な理由
(300字以内)
文字数: 213
ケロイド
肥厚性瘢痕
外保連試案にはあるが、診療報酬点数表に掲載されていない。
通常の皮内注射より硬い病変に注入するため圧がかかり患者の疼痛は強い。
痛みが強いため薬液を局所麻酔薬で希釈したり、局所麻酔薬をケロイド周囲に注射したり、麻酔テープや麻酔クリームを併
用する場合がある。
30Gや27Gなど細い針を利用し、ロック付きシリンジを用いる。
局所の合併症の知識や、上記のような工夫が必要で通常の皮内注射よりコストと時間がかかるので新設を希望する。
【評価項目】
①提案される医療技術の対象
・疾患、病態、症状、年齢等
ケロイド・肥厚性瘢痕、治療目的・手術後再発予防、小児~成人、妊婦は禁忌、糖尿病・緑内障・白内障患者は控える
②提案される医療技術の内容
・方法、実施頻度、期間等
(具体的に記載する)
トリアムシノロンアセトニド(ケナコルト-AⓇ)を2週間から数ヶ月の間隔で平坦になるまで、5−10mg程度を局所注射として
病変と正常皮膚の境界部からケロイドの最深部や炎症の強い辺縁部を中心に注入する。回数・期間は数回から数年まで。
③対象疾患に対
して現在行われ
ている医療技術
(当該医療技術
が検査等であっ
て、複数ある場
合は全て列挙す
ること)
区分
G
番号
医療技術名
0OO
皮内、皮下及び筋肉内注射(1回につき)
既存の治療法・検査法等の内容
局所・病巣内薬剤注入については、皮内、皮下及び筋肉内注射に準じて算定する。
④有効性・効率性
・新規性、効果等について③との比較
・長期予後等のアウトカム
研究結果
臨床効果・有効率:ケロイドの治療ないし予防で160/169(94.7%)
6-12ヶ月の経過観察で再発なし、60ヶ月で50%に再発
ステロイド局所注射は最も効果が高く、改善度が概ね70%以上である。(Plast Reconstr Surg, 1970; 46:145-50, Scand
J Plast Reconstr Surg Hand Surg, 2006; 40: 111-6)、耳介ケロイド切除後の効果的な治療法に関するシステマティック
レビュー/メタアナリシスによると放射線治療郡(14.0%)およびトリアムシノロン局注郡(15.4%)の2群において術後
再発率が低く、その2群間の有意差はなかった。(Plast Reconstr Surg, 2016; 137:1718-25)
⑤ ④の根拠と
なる研究結果等
2a
ガイドライン等での位置づけ
⑥普及性
年間対象患者数(人)
国内年間実施回数(回)
※患者数及び実施回数の推定根拠等
ガイドライン等での記載あり(右欄に詳細を記載す
る。)
形成外科診療ガイドライン 2021年版 日本形成外科学会
創傷外科学会 日本頭蓋顔面外科学会編
1B(強い推奨、中程度の根拠)
日本
約5,000人程度(ケロイド4,000人、肥厚性瘢痕1,000人)
30,000回
日本形成外科学会年間手術データベースより推計 ケロイドに関しては年間手術件数3,600件、肥厚性瘢痕1,800件、ケロイ
ドは手術より多く4,000件程度、肥厚性瘢痕は半数の900件程度をステロイドの局所注射すると勘案し年間5,000件、年間6回
程度の注射で30,000回と推定した。
1665