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提案書09(1601頁~1801頁)医療技術評価・再評価提案書 (141 ページ)

公開元URL https://www.mhlw.go.jp/stf/shingi2/0000190899_00011.html
出典情報 中央社会保険医療協議会 診療報酬調査専門組織・医療技術評価分科会(令和5年度第1回 11/20)《厚生労働省》
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概要図

「寛骨臼移動術」の増点について
【人工関節置換術との比較】

【技術の概要】

人工股関節置換術は耐久年数に限界があり、
感染や脱臼のリスクなどを有する。
人工股関節置換術では手技料の他に、インプラ
ント償還価格 (約80万円)が計上され、寛骨
臼移動術と比べ高額な医療コストを要する。
特に若年者では将来的なK082-3 1 人工股関節
再置換術(54,810点)の可能性が高く、より高
額なコストを要する。長期的な視点で、人工股
関節を回避することは関節を温存するメリット
に加え、医療経済的観点からも有利である。人
本邦に多い寛骨臼形成不全症に対して、寛骨臼を移
動させ、関節を安定化かつ荷重面の拡大により応力を
工股関節置換術に比べ技術難易度は高く、
分散させ関節温存を図る。将来的な関節症変化進行を
施行可能な施設は限定的である。一方で手技上
予防し、人工股関節置換術を回避することで医療コス
の工夫が重ねられ、より安全で低侵襲な術式へ
トの削減と、長期にわたる患者QOLの維持に貢献する。 と成熟しており、今後の普及拡大が見込まれる。
【対象疾患】
【あらたなエビデンスと試み】
若年(50歳以下) の寛骨臼形成不全症、前・初期変形性
股関節症。令和3年6月社会医療診療行為別統計による
1.カダバーを使用した骨切り術セミナーの
開催による技術の伝承が行われている。
と年間対象患者数は 1,008例程度*と推計。
2.安全性の高い新たな術式(SPOなど)や

【保険診療上の扱い】
⚫ K手術 141-2
40,040点
⚫ K141-2(寛骨臼移動術)に対して増点を要望

コンピューターナビゲーションを使用した、

44,070点)と同等を要望

技術難易度を考慮し大腿骨頭回転骨切り術(

1741

安全性の高い手技の開発とその成績報告や検証
が行われている。