提案書09(1601頁~1801頁)医療技術評価・再評価提案書 (122 ページ)
出典
公開元URL | https://www.mhlw.go.jp/stf/shingi2/0000190899_00011.html |
出典情報 | 中央社会保険医療協議会 診療報酬調査専門組織・医療技術評価分科会(令和5年度第1回 11/20)《厚生労働省》 |
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整理番号
318201
※事務処理用
提案される医療技術名
申請団体名
重症腸管不全治療患者における特殊管理加算
日本外科代謝栄養学会
20小児外科
主たる診療科(1つ)
提案される医療
技術が関係する
診療科
01内科
関連する診療科(2つまで)
13外科
提案される医療技術又は提案される医療技術に類似した
医療技術の提案実績の有無
有
過去に提案した年度
(複数回提案した場合は、直近の年
度)
「実績あり」の
場合、右欄も記
載する
提案当時の医療技術名
令和4年度
重症腸管不全治療患者における特殊管理加算
有
追加のエビデンスの有無
診療報酬区分
診療報酬番号
再評価区分(複数選択可)
N
192
1-A
算定要件の見直し(適応)
1-B
算定要件の見直し(施設基準)
○
1-C
算定要件の見直し(回数制限)
該当する場合、リストから○を選択
2-A
点数の見直し(増点)
○
2-B
点数の見直し(減点)
該当する場合、リストから○を選択
3
項目設定の見直し
該当する場合、リストから○を選択
4
保険収載の廃止
該当する場合、リストから○を選択
5
新規特定保険医療材料等に係る点数
該当する場合、リストから○を選択
6
その他(1~5のいずれも該当しない)
「6
提案される医療技術の概要(200字以内)
○
その他」を選んだ場合、右欄に記載
○
複数の特殊管理指導に対する加算(増点)、複数施設での算定の拡大
在宅中心静脈栄養患者においては、すでに在宅にて特別管理加算IIの適応が行われている。しかし、中心静脈栄養が必須の腸管不全患者の重症度
には差がある。特に重症患者では、在宅輸液管理においてもオーダーメイドな中心静脈栄養が必須の管理であり、その指導には細心の注意が払わ
れる。また、人工肛門管理や胃瘻などの経腸栄養管理を同時に実施していることも多い。この専門的な総合管理に対しての加算が切望される。
文字数: 195
再評価が必要な理由
在宅静脈栄養患者においては、すでに特殊管理加算特別管理加算IIの適応が行われている。しかし、現状の在宅中心静脈栄養法指導管理は一律で
あり、腸管不全患者の重症度が全く反映されていない。重症例における栄養管理はオーダーメイドでありこの静脈栄養管理においては清潔管理に
対する指導も必須である。また、ディスポ物品などの消耗品も多く、施設の持ちだし、あるいは患者の個人購入を余儀なくされている。さらに、
重症患者においては、人工肛門管理や胃瘻などの経腸栄養管理を同時に実施していることも多い。そのため、重症患者においては、複数の栄養管
理を専門性をもって総合的にマネジメントしている。そのため、重症例における特別管理加算の増額を希望する。また、重症例においては、1施
設だけでなく、複数の指導施設においても算定が可能なことを希望する。
【評価項目】
①再評価すべき具体的な内容
(根拠や有効性等について記載)
②現在の診療報酬上の取扱い
・対象とする患者
・医療技術の内容
・点数や算定の留意事項
A.重症例における特別管理加算の増額の理由:
I.重症栄養障害患者に対する、①高度な栄養管理(輸液のオーダーメイド)、②高度な清潔管理(カテーテルロックやコネクター)の指導および
持続する管理、③輸液の側方注入や衛生管理などにともなうディスポ物品などの消耗品の増加
II. 複数にわたる在宅管理および専門管理・指導が同時に実施されている。①人工肛門管理、②胃瘻・腸瘻などの栄養管理など
B.重症例における管理料加算の重複の拡大:複数の指導施設(薬剤指導加算との併用もふくむ)におけるカテーテル管理算定の許容
在宅中心静脈栄養を必須とする腸管不全患者における、腸管リハビリテーションの一環としてのオーダーメイドな輸液管理およびカテーテル管理
等の指導を行う場合に、特別管理加算に加えて月1回算定する。腸管不全患者のうち、下記の5項目の一つを有するものを対象とする。また重症例
のため、在宅医だけでなく総合病院でも重複した算定が可能である。
1. 市販製剤でない、オーダーメイドの輸液が必要である。
2. 在宅輸液をサイクリックで行っている。
3. 在宅輸液パックを2種類以上2日に使用している。
4. 在宅経腸栄養管理も併用している。
5. 胃瘻栄養あるいは人工肛門を有する。
N
診療報酬区分(再掲)
診療報酬番号(再掲)
192
医療技術名
重症例における特殊静脈栄養管理加算
平成23年(2011年)の腸管不全の全国調査で短腸症(広義)128例中90%近くの患者は生存していると報告されている一方で、中心静脈栄養に依
存している患者の51%が年1回以上の敗血症などの重症感染症を併発しているとも報告されている。臨床的に年に数例の多臓器不全者が移植医療
治癒率、死亡率やQOLの改善等の長期予 待機中に死亡している。以上より、不可逆性・進行性の疾患であることから、長期的な予後は良好とはいえない。
後等のアウトカム
なお、2020年日本消化管学会において成人短腸症症例についての報告があり、全国399病院3千万人の診療報酬およびDPCデータより、約190例が本
③再評価の根
拠・有効性
症に該当することが予測される。
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