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提案書09(1601頁~1801頁)医療技術評価・再評価提案書 (82 ページ)

公開元URL https://www.mhlw.go.jp/stf/shingi2/0000190899_00011.html
出典情報 中央社会保険医療協議会 診療報酬調査専門組織・医療技術評価分科会(令和5年度第1回 11/20)《厚生労働省》
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⑧点数等見直し
の場合

⑨関連して減点
や削除が可能と
考えられる医療
技術(当該医療
技術を含む)

見直し前
見直し後
その根拠

なし
なし
なし

区分

区分をリストから選択

番号
技術名

なし
なし

具体的な内容

なし

プラスマイナス

減(-)

予想影響額(円)

△328,624,380円

その根拠
⑩予想影響額

見直し後:技術評価提案書の内容に基づく医療費削減効果(年間)
(X):適用拡大により増加する年間医療費5,190点(令和元年3月1日付け告示)×10円×25,743症例×1回=1,336,061,700円。
(Y):適用拡大に伴い減少すると予想される医療費
5)
当該技術を有するciNPT機器のSSI軽減率はZwanenburg、Boermeesterら のメタ解析によると61%と報告されている。
対象患者年間25,743件のうち、JANIS2019データによると、リスクインデックス2以上のSSI発生率が12.8%であるため、SSI発生は3,187件と予測できる。
ciNPT専用機器を用いることで3,187×61%=1,944件のSSIを軽減すると考えられる。
草地らの研究ではSSI発症により増加する医療費は856,320円/件と報告されている。当該技術を導入することでSSIを軽減し削減される医療費は1,944件×856,320円
=1,664,686,080円
(Y)-(X)=△328,624,380円
328,624,380円の医療費削減効果が見込まれる予想

備考

本技術料は、「令和3年2月26日 保医発0226 第2号」により、令和3年3月1日に保険収載された新しい技術のため、社会医療診療行為別統計等による算定回数等の把握が
できない。よって患者数については、文献等のエビデンスに基づく推計とした。医療経済効果についても、①見直し前:令和3年3月1日の診療報酬による算出 ②見直
し後:技術評価提案書の内容に基づく算出により、医療費削減効果の差を算出した。

⑪算定要件の見直し等によって、新たに使用される医薬
品、医療機器又は体外診断薬

特になし

⑫その他

特になし

⑬当該申請団体以外の関係学会、代表的研究者等

日本外科感染症学会、日本形成外科学会、日本消化器外科学会、日本脳神経外科学会、日本泌尿器外科学会、日本産婦人科学会、日本整形外科学会、日本胸部外科学
会、日本血管外科学会、日本心臓血管外科学会
外保連共同提案学会なし

⑭参考文献1

1)名称

手術部位感染(SSI:Surgical

2)著者

草地信也、幕内晴朗、真下 啓二 他

Site Infection)が与える在院日数と直接医療費への影響の調査研究

3)雑誌名、年、月、号、ページ

日本外科感染症学会雑誌, Vol7, 3, 185-190, 2010

4)概要

手術部位感染(SSI:Surgical Site Infection)が与える在院日数と直接医療費への影響の調査研究を多施設、マッチドケースコントロールで実施。全国10施設から
600症例(300ペア)の情報を入手。SSいの発症症例と非発症症例術後平均在院日数はそれぞれ15.9日と36.7日でその差は20.8日であった。また術後平均医療費はそれぞ
れ528,970円と1,385,290円でその差は856,320円であった。いずれも統計学的優位さを認めた。

1)名称

Closed incision negative pressure therapy: international multidisciplinary consensus recommendations*

2)著者

Christian Willy, et al.

3)雑誌名、年、月、号、ページ

International Wound Journal ISSN 1742-4801

4)概要

術後切開創管理に対する陰圧閉鎖療法(ciNPT)についての国際コンセンサス推奨事項。多診療科の12名のエキスパート医師により、2000年から2015年に報告された
ciNPTに関する文献レビューを実施し、その結果とエキスパートの経験を元に、手術部位合併症発症のリスク因子を明確にし、コンセンサス推奨事項を決定した。最も
一般的なものは、肥満(肥満度30kg/m2以上)、糖尿病、喫煙、手術時間の延長などであり、外科医は個々の患者のリスク因子と手術リスクを評価すべきである。外科
医は、手術部位合併症発症のリスクが高い患者、リスクが高い術式やSSIが発生した場合に重篤化する患者に対して、ciNPTの使用を検討すべきである。

1)名称

令和2年度厚生労働行政推進調査事業費(政策科学総合研究事業)「医師の専門性を考慮した勤務実態を踏まえた需給等に関する研究」分担研究報告書
(ICU)病床の占有率に関する分析*

2)著者

康永秀生

3)雑誌名、年、月、号、ページ

康永秀生 他, "令和2年度厚生労働行政推進調査事業費(政策科学総合研究事業) 「医師の専門性を考慮した勤務実態を踏まえた需給等に関する研究」 分担研究報
告書", 医師の専門性を考慮した勤務実態を踏まえた需給等に関する研究, 2022-05-31, chrome-extension://efaidnbmnnnibpcajpcglclefindmkaj/https://mhlwgrants.niph.go.jp/system/files/report_pdf/202001005A-buntan3.pdf

4)概要

集中治療室(ICU及びHCU)の占有率に関する詳細なデータが不足していたため、2015年1月1日から2018年12月31日までにDPC病院495施設(ICU病床数のべ5,341床)に入
院したICU/HCU患者を特定し、全国の病床占有率の平均値等を算出。

1)名称

Prevention of Surgical Site Infections After Major Extremity Trauma: Evidence-Based Clinical Practice Guideline*

2)著者

The American Academy of Orthopedic Surgeons Board of Directors

3)雑誌名、年、月、号、ページ

2022年3月21日発行

4)概要

四肢外傷後の手術部位感染の予防のための臨床診療ガイドライン研究グループによって、入手可能な科学的および臨床的情報、治療および/診断アプローチの正式な系
統的レビューに基づいて作成。

1)名称

Meta-Analysis, Meta-Regression, and GRADE Assessment of Randomized and Nonrandomized Studies of Incisional Negative Pressure Wound Therapy Versus
Control Dressings for the Prevention of Postoperative Wound Complications

2)著者

Zwanenburg PR, Tol BT, Obdeijn MC, Lapid O, Gans SL, Boermeester MA.

3)雑誌名、年、月、号、ページ

Ann Surg,2020,272,81-91

4)概要

術後合併症は疾病率、死亡率と医療費負担が増加することから、患者、医療従事者、政府機関のすべてにとって負担となり、感染症対策にかかる費用は米国において年
間35億ドル以上になっている。切開創SSIを予防するために使用するciNPTは、切開創が治癒するまで閉鎖環境を維持することで外部の汚染源から創部をまもり、局所の
血流とリンパ流を改善すると同時に、浮腫、血腫、漿液腫を軽減する。これらの作用機序がSSI発生リスクを低減し、創離開、皮膚壊死、血腫や漿液腫の発生を防ぐ。
このような特徴により、術式にかかわらず切開創SSI予防にciNPTを適用することで医学的利益を得られる可能性がある。本研究で28報のRCTの領域は心臓外科、消化器
外科、整形外科、血管外科、産婦人科、形成外科と外科全般に渡っていた。解析した結果、標準治療群と比較し切開創SSI予防に対するNPWT機器を用いた群のリスク比
は0.61となり、切開創SSI予防に対するciNPTは標準治療に対してSSI発生リスクを61%低減することが示された。

⑭参考文献2

⑭参考文献3

⑭参考文献4

集中治療室



⑭参考文献5

※⑬については、1.の「主たる申請団体」および「上記以外の申請団体」以外に、提案される医療技術に関する研究、会合、論文発表等を実施している学会等の関連団体や研究者等の名称を
記載すること。

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