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提案書09(1601頁~1801頁)医療技術評価・再評価提案書 (144 ページ)

公開元URL https://www.mhlw.go.jp/stf/shingi2/0000190899_00011.html
出典情報 中央社会保険医療協議会 診療報酬調査専門組織・医療技術評価分科会(令和5年度第1回 11/20)《厚生労働省》
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1)名称

Optimal Treatment of Cam Morphology May Change the Natural History of Femoroacetabular Impingement.

2)著者

Domb BG, Annin S, Chen JW, Kyin C, Rosinsky PJ, Maldonado DR, Meghpara MB, Lall AC, Shapira J.

3)雑誌名、年、月、号、ページ

Am J Sports Med. 2020 Oct;48(12):2887-2896. doi: 10.1177/0363546520949541

4)概要

関節唇縫合に加えて、Cam変形に対しての適切な関節鏡下Cam切除(骨軟骨形成)を行うことが、その股関節の生存率(人工股関節置換術への移行)お
よび臨床成績に影響するかどうかを評価した前向きコホート研究。2008年2月から2017年4月の間に股関節鏡手術を施行した症例を、以下の3群に
分けて比較。
①対照群(関節唇縫合のみ、Cam切除なし):α角が術前50度未満かつ術後50度未満の患者、②適切なCam切除群(関節唇縫合+Cam切除):術前α角が
55度以上かつ術後50度未満の患者、③不十分なCam切除群(関節唇縫合+Cam切除):術前α角が55度以上かつ術後55度以上の患者
症例は性別、年齢、BMIに1:1:1:1の比率でマッチングを行いそれぞれ98例ずつ合計294例のを対象、平均フォローアップ機関は50.8±24.6ヶ月。
股関節生存率は、対照群、適切なCam切除群、不十分なCam切除群はそれぞれ91.8%、89.8%、82.7%で、対照群と適切なCam切除群は統計的有意
差は無かったのに対して、不十分なCam切除群は対照群と適切なCam切除群より生存率が有意に低かった。
また臨床成績の点でも、不十分なCam切除群では、modified Harris Hip Scoreの患者許容範囲内の症状達成した割合(58.2%)は、適切なCam切
除群(75.5%、P = .0100)および対照群(73.5%、P = .0239)より有意に少なかった。

1)名称

Outcomes of Revision Hip Arthroscopic Surgery: A Systematic Review and Meta-analysis.

2)著者

O'Connor M, Steinl GK, Padaki AS, Duchman KR, Westermann RW, Lynch TS.

3)雑誌名、年、月、号、ページ

Am J Sports Med. 2020 Apr;48(5):1254-1262. doi: 10.1177/0363546519869671.

4)概要

4316人(4765股)を対象にした、股関節鏡視下手術の再手術についてのシステマティックレビューとメタ解析。
股関節鏡視下手術の再手術率は5~14%。
再手術を行った最も一般的な理由は、初回の股関節鏡視下手術でのCam切除が不十分であったことであった。

1)名称

Osteochondroplasty and Labral Repair for the Treatment of Young Adults With Femoroacetabular Impingement: A Randomized Controlled
Trial.

2)著者

Ayeni OR, Karlsson J, Heels-Ansdell D, Thabane L, Musahl V, Simunovic N, Duong A, Bhandari M, Bedi A, Järvinen T, Naudie D, Seppä
nen M, Slobogean G, Skelly M, Shanmugaraj A, Crouch S, Sprague S, Buckingham L, Ramsay T, Lee J, Kousa P, Carsen S, Choudur H, Sim
Y, Johnston K, Sprague S, Wong I, Murphy R, Sparavalo S, Whelan D, Khan R, Wood GCA, Howells F, Grant H, Naudie D, Zomar B,
Pollock M, Willits K, Firth A, Wanlin S, Remtulla A, Kaniki N, Belzile EL, Turmel S, Jørgensen U, Gam-Pedersen A, Hatanpää T,
Sihvonen R, Raivio M, Toivonen P, Routapohja MP.

3)雑誌名、年、月、号、ページ

Am J Sports Med. 2021 Jan;49(1):25-34. doi: 10.1177/0363546520952804.

4)概要

FAI症例に対して股関節鏡視下関節唇縫合に加えてCam切除(骨軟骨形成)を行う群と、Cam切除を行わない群(関節唇縫合のみ)との多施設RCT。
割付時110例ずつで、最終は74対80人。
術後1年時の臨床スコアは、両群とも術前より優位に改善したが、群間差は無かった。
ただ、術後2年での再手術率は、Cam切除を行った群の方が有意に低かった(それぞれ8/105 vs 19/104;オッズ比、0.37 [95% CI, 0.15-0.89]; P
= 0.026)。再手術の主な理由は股関節痛(15/27;55.6%)と股関節唇損傷の再損傷(11/27;40.7%)であった。

1)名称

Systematic Review and Meta-analysis of Outcomes After Hip Arthroscopy in Femoroacetabular Impingement.

2)著者

Minkara AA, Westermann RW, Rosneck J, Lynch TS.

3)雑誌名、年、月、号、ページ

Am J Sports Med. 2019 Feb;47(2):488-500. doi: 10.1177/0363546517749475.

4)概要

31論文1911人1981股のシステマティックレビュー・メタアナリシスで、平均年齢29.9 ±1.9歳、フォローアップ期間29.5±14.0ヶ月であった。
測定された患者立脚スコアは術前と比較して術後は統計学的に有意な改善を示した。
報告された患者立脚スコアは、mHHS、NAHS、HOS-ADLスケールおよびスポーツスケール、Western Ontario and McMaster Universities
Osteoarthritis Index(WOMAC)、VAS(Visual Analog Scale)、Short Form Health Survey(SF-12)の身体的要素(n=3)の順に多かった。
術後のスポーツ復帰率は87.7%(95%CI: 82.4 - 92.9%)であった。
THAを含む、股関節鏡手術後の再手術のリスクは5.5%(95%CI:3.6-7.5%)、合併症のリスクは1.7%(95%CI: 0.9%-2.5%)で、異所性骨
化、末梢神経障害、創部感染、皮膚障害、術後骨折などが挙げられる。

⑭参考文献2

⑭参考文献3

⑭参考文献4

⑭参考文献5

※⑬については、1.の「主たる申請団体」および「上記以外の申請団体」以外に、提案される医療技術に関する研究、会合、論文発表等を実施している学会等の関連団体や研
究者等の名称を記載すること。

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