資料Ⅱ-2-1 令和6年度地⽅財政計画 (135 ページ)
出典
公開元URL | https://www.mof.go.jp/about_mof/councils/fiscal_system_council/sub-of_fiscal_system/report/zaiseia20241129/index.html |
出典情報 | 令和7年度予算の編成等に関する建議(11/29)《財務省》 |
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支援手法の多様化
○ 収益性や不確実性等の観点から⺠間では供給困難な分野・事業には補助⾦の活用もあり得るが、交付後のガバナンスが機能しに
くい上、⾦銭的リターンもない「渡し切り」となる。⻑期的にリターンが期待できる分野については、ガバナンスや財政的影響の⾯で優れる
⾦融支援の活用を拡⼤すべき。
○ 事業者のステージ毎に具体的に⾒れば、基幹事業が量産化前の研究・実証段階である場合については、収益性が⾒込めず、リスク
も極めて高いことも踏まえ、事業者の自⼰調達によっては必要十分な投資が⾒込めない場合には、補助⾦による支援も考えられる。
⼀⽅で、基幹事業が量産化段階にある場合や、事業者が自⼰調達によって⼀定程度投資を実⾏可能な財務基盤を有する場合に
は、官⺠の適切なリスク分担の観点からも、出融資や債務保証を積極的に活用していくことが重要。
【公共部門の支援手法間の⽐較】
政府機関による出融資(例︓産業投資)
補助⾦
- 政策的必要性が高くリターンが⻑期的に期待できるものの、リス
クが高く⺠間だけでは十分に資⾦が供給されない分野へのエクイ
ティ・ファイナンス
- 収益性が⾒込めない分野やリスクが極めて高い分野に対し、
特定の政策目的を達成するため恩恵的に交付する(特別の反
対給付を求めない)給付⾦
ガバナンス
○ 出資者の⽴場からガバナンス機能を発揮
● 交付後のガバナンスは機能しにくい
財政的影響
○ 利払・償還や配当という形で資⾦回収が可能
● ⾦銭的リターンはない「渡し切り」
○ 租税負担を回避
● 財源は租税や国⺠負担である国債等で賄われる
【半導体事業者の各ステージと支援のあり⽅のイメージ】
シード
(製品開発、実証)
主なマイルストーン
製品認証・試作⽣産
研究・開発段階では収益性が⾒込めず、
リスクも極めて高いことも踏まえ、事業者
の自⼰調達によっては必要十分な投資
が⾒込めない場合には、補助⾦の活用
もあり得る
アーリーステージ
(量産体制の構築)
ミドル〜レイターステージ
(⿊字化への道筋・単月⿊字化)
歩留まり改善、顧客獲得、
商業⽣産の実施
量産化段階では、⻑期的にリターンが期待でき
るものの、リスクが高く⺠間だけでは十分に資⾦
が供給されない場合には、政府機関による出融
資等の活用が重要
十分な収益の確保
売上確保及び
コスト低減
最終的には、⺠間資⾦による自⽴的な
事業・産業の発展が基本