資料Ⅱ-2-1 令和6年度地⽅財政計画 (63 ページ)
出典
公開元URL | https://www.mof.go.jp/about_mof/councils/fiscal_system_council/sub-of_fiscal_system/report/zaiseia20241129/index.html |
出典情報 | 令和7年度予算の編成等に関する建議(11/29)《財務省》 |
ページ画像
プレーンテキスト
資料テキストはコンピュータによる自動処理で生成されており、完全に資料と一致しない場合があります。
テキストをコピーしてご利用いただく際は資料と付け合わせてご確認ください。
私⽴大学③(私学助成のメリハリ)
○ 私⽴大学等経常費補助⾦(⼀般補助)は、①〜⑩の各項目の状況に基づいた増減率に基づいて傾斜配分を⾏っているが、①定
員充⾜率以外の項目については、定員割れ大学とそれ以外の大学で差がついていない。
○ 中には、②教員数に対する学⽣数割合や③教育研究経費支出及び設備関係支出の割合等、定員割れ大学の交付額が多くなる
結果となっている項目もあり、指標の設定や配分に課題があるのではないか。
◆⼀般補助の算定に用いる増減率の項目ごと比較
①定員充足率
定員充足率90%未満
の大学(169大学)
②教員数に対す
る学生数割合
③教育研究経費支出及
⑦〜⑨
⑩教育の質にか
び設備関係支出の割 ④教職員給与指数 ⑤ 収入超過状況 ⑥高額給与支給
増減率合計
情報公表
かる客観指標
合(対 学生納付金)
-20.5%
-3.2%
-21.8%
-0.1%
-2.2%
-1.2%
-0.5%
1.3%
-48.7%
定員充足率90%以上
-0.7%
の大学(416大学) 19.8%差
-6.5%
-23.5%
-0.5%
-1.8%
-1.7%
-0.2%
1.4%
-32.2%
16.5%差
(注1)①、②は学部ごとの平均。③〜⑩は大学ごとの平均。
(注2)不交付となった学部は分析対象としていない。
②教員数に対する学生数割合
定員割れ大学は①で減額されるが、②〜⑩の指標に
よって、それ以外の大学との差が埋め戻されている
③教育研究経費支出及び設備関係支出の割合
教育研究経費支出及び設備関係支出
定員割れ大学の場合、収容定員数を代わりに用いて計算
②
在籍学⽣数
教員数
18⼈以上…減額
15⼈未満…増額
※大学(医・⻭学部以外学部)の場合
③
支出
学⽣納付⾦収⼊
59%未満…減額
67%以上…増額
※医・⻭学部のない大学の場合
学⽣数に充分な教員が配置されているかの指標
(教員数が学⽣数に比して多ければいい)
研究費や設備費にしっかり支出しているかの指標
(学⽣納付⾦に比して支出額が多ければいい)
→⼩規模大学の方が学⽣数に対して教員数が多
くなっており、⼩規模校の多い定員割れ大学に有
利に働く傾向。教員数を減らすと不利になるため、
定員割れ大学が身の丈にあった教員数とすること
を阻害する指標となっている可能性。
→定員割れ大学は高く出る傾向。実員に応じた学
⽣納付⾦収⼊に代わって定員数に応じた指標を用
いるべきではないか。
⑩教育の質にかかる客観的指標
(客観的指標の例)
ガバナンスコードの遵守
教員の教育⾯における評価制度
準備学修に必要な時間等のシラバスへの明記
学⽣の学修時間・学修⾏動の把握
→「教育の質」を反映した増減率とはなっていない可能
性があり、差が⽣まれにくい。「教育の質」は本来最も
重要な指標であるため、指標の中身の再検証が必
要ではないか。