資料Ⅱ-2-1 令和6年度地⽅財政計画 (145 ページ)
出典
公開元URL | https://www.mof.go.jp/about_mof/councils/fiscal_system_council/sub-of_fiscal_system/report/zaiseia20241129/index.html |
出典情報 | 令和7年度予算の編成等に関する建議(11/29)《財務省》 |
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ライフサイクルを通じたコスト最適化
○ システム整備・運用については、①準備時にシステムの要件が曖昧であるため正確な⾒積もりが得られない、②調達時に複数者の
競争が生じず契約額が⾼⽌まる、③運⽤時に利⽤状況を反映した⾒直しが⾏われない、といったコスト面の課題が従来より存在。
○ デジタル庁は、⺠間の専門⼈材やシステム業務経験のある職員が存在することから、ライフサイクルの各段階で、事業者に依存せず⾃
らの専門的知⾒を活かし、仕様具体化やシステム⾒直しに取組む必要があるのではないか。
○ 例えばデジタル庁の推進するガバメントクラウドを活用したシステムについては、利用状況を勘案せず想定したピークのまま⽀払を続けて
いる事例が⾒られる。利⽤状況に応じた柔軟な運⽤の⾒直しを⾏うことにより、クラウド利⽤のコスト抑制を実現すべきではないか。
対応例
課題事例
準備時
(システム企画)
調達時
システム運用時
○費用の正確な⾒積りのため、対応すべき課題や要件を具体化。
●見積書には「一式」とされ、内訳の記載が無い。
○複数の事業者から⾒積もり等を取得の上、内容を分析。
●一者しか見積もりを取得していない。
●事業者の情報が散逸しており、過去事例も参照できない。 ○事業者情報の蓄積、事業者との継続的なコミュニケーション。 等
●準備時の粒度のまま、調達仕様書を作成している。
●現行システムを担当する事業者のみが詳細情報を把握
しており、他事業者と情報格差が生じている。結果、一者
入札となっている。
○システムに必要な機能などは、仕様書で更に具体化。
○複数事業者による⼊札となるべく、事前に幅広く情報提供。
○複数者入札とならなかった場合、その原因確認。 等
●システムの利用状況を確認していない。
●(クラウド利用をしていても、)事前想定した保守的なピー
クにあわせたシステム構成で利用している。
○システム利用状況を把握のうえ、システム構成の⾒直し。
○クラウド利用のうえ、状況を踏まえたリソース配分の⾒直し。
○事業者の運用・保守の作業実績を把握し、体制の⾒直し。 等
●運用・保守契約について、作業内容を確認していない。
デジタル庁は調達改
善に取り組むものの、
いまだ調達案件のうち
39%が一者入札。
クラウド
利用量
想定したピークで支払が固定
時間
出所:デジタル庁 令和5年度デジタル庁情報システム調達改革のフォローアップ
柔軟にリソース配分の⾒直しをすることにより、
運用段階にあってもコスト抑制につながる。