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提案書07(1200頁~1401頁)医療技術評価・再評価提案書 (140 ページ)

公開元URL https://www.mhlw.go.jp/stf/shingi2/0000190899_00011.html
出典情報 中央社会保険医療協議会 診療報酬調査専門組織・医療技術評価分科会(令和5年度第1回 11/20)《厚生労働省》
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研究結果

新型コロナウイルス感染症では、透析施設の感染対策の準備(個人防護具や隔離透析)が整っている施設ほど、感染透析患
者の透析治療を多く行っていた(文献1)。
4

⑤ ④の根拠と
なる研究結果等
ガイドライン等での記載あり(右欄に詳細を記載す
る。)

ガイドライン等での位置づけ

⑥普及性

透析実施前に感染の可能性を確認し対応を判断する。有症状は透
析室に入室する前に判別 し、当該者への治療を含め感染対策の
変更(飛沫感染予防策や接触感染予防策の追加、隔離など)を行
う。透析室への入室や透析の開始を止めて、適切な診察や検査を
実施し、その結果を踏まえて必要な対応を判断する。医療従事者
は、個人防護具(PPE)として、ディスポーザブル手袋・サージ
カルマスク・ディスポーザブルガウン・フェイスシールドを着用
する。(文献2)

年間対象患者数(人)

100,000-650,000(1患者が年間に複数回算定の可能性あり)

国内年間実施回数(回)

100,000-650,000(1患者が年間に複数回算定の可能性あり)

※患者数及び実施回数の推定根拠等

日本透析医学会の統計調査では、私立診療所が2,153施設で所属する患者は188.681人である。(文献3)一方、「新型コロ
ナウイルス感染症による他疾患を含めた医療・医学に与えた影響の解明に向けた研究」班と日本透析医会・日本透析医学
会・日本腎臓学会の新型コロナウイルス感染対策合同委員会との合同の調査では、2022年の新型コロナウイルス陽性透析患
者の診療経験は、1施設平均で15人であった。(文献1)新型コロナウイルス検査の陽性率は、流行時期によるり5-30%程度
であり、年間の感染疑い患者(トリアージを行う患者)は1施設で50-300人程度と考えられる。

⑦医療技術の成熟度
・学会等における位置づけ
・難易度(専門性等)

日本透析医学会では、透析施設における感染症患者のトリアージは必須と考えている。また、多くの外来透析施設では、新
型コロナウイルス感染症疑い患者の診療経験があり(文献1)、トリアージを行うための準備は整っている。

・施設基準
(技術の専門性
等を踏まえ、必
要と考えられる
要件を、項目毎
に記載するこ
と)

施設の要件
(標榜科、手術件数、検査や手術の体
制等)

感染症患者のトリアージを行うための診療体制が整っている透析診療を行う診療所

人的配置の要件
(医師、看護師等の職種や人数、専門
性や経験年数等)

ガイドライン(文献1)に基づく講習を受けた医師、看護師、臨床工学技士を配置する。

その他
(遵守すべきガイドライン等その他の
要件)

透析施設における標準的な透析操作と感染予防に関するガイドライン(五訂版)(文献2)

⑧安全性
・副作用等のリスクの内容と頻度



⑨倫理性・社会的妥当性
(問題点があれば必ず記載)

院内感染やクラスターを発生させないための基本的な対策で社会的な妥当性が高い。



妥当と思われる診療報酬の区分
点数(1点10円)

300点

その根拠

「新型コロナウイルス感染症による他疾患を含めた医療・医学に与えた影響の解明に向けた研究」班と日本透析医会・日本
透析医学会・日本腎臓学会の新型コロナウイルス感染対策合同委員会との合同の調査では、2022年の透析治療を行う診療所
が新型コロナウイルス感染症の透析室に入室前のトリアージや隔離透析を行うための初期投資費用は中央値1,000,000円
(四分位範囲 320,000-3,000,000)、月あたりの維持費用は中央値100,000円(50.000-250.000)であった。(文献1)この
月の維持費用のうち30%の30,000円をトリアージ費用と考えると、年間のトリアージ費用は360,000円となる。年間のトリ
アージ患者数及び実施回数の推計に記載した、年間のトリアージを行う感染疑い患者は1施設で50-300人程度であるから、
50-300の中央である125人で360,000円を割ると約3,000円となる。

⑩希望する診療
報酬上の取扱い

区分
関連して減点
や削除が可能と
考えられる医療
技術(③対象疾
患に対して現在
行われている医
療技術を含む)

区分をリストから選択

番号



技術名



具体的な内容



増(+)

プラスマイナス

予想影響額

予想影響額(円)

300,000,000-1.950,000,000

その根拠

年間のトリアージ患者数及び実施回数の推計に記載した、年間のトリアージを行う感染疑い患者は1施設で50-300人程度で
あり、日本透析医学会の統計調査では、私立診療所が2,153施設存在している。(文献3)

備考



⑪提案される医療技術において使用される医薬品、医療機
器又は体外診断薬
新型コロナウイルス感染症の抗原検査やPCR検査、インフルエンザ抗原検査など感染症の迅速診断キット
(主なものを記載する)
⑫提案される医療技術の海外における公的医療保険(医療
保障)への収載状況
※ 該当する場合、国名、制度名、保険適用上の特徴
(例:年齢制限)等

2)調べたが収載を確認できない

1)を選択した場合は、下の欄に詳細を記載。



⑬提案される医療技術の先進医療としての取扱い

d. 届出はしていない

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