提案書07(1200頁~1401頁)医療技術評価・再評価提案書 (16 ページ)
出典
公開元URL | https://www.mhlw.go.jp/stf/shingi2/0000190899_00011.html |
出典情報 | 中央社会保険医療協議会 診療報酬調査専門組織・医療技術評価分科会(令和5年度第1回 11/20)《厚生労働省》 |
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整理番号
※事務処理用
提案される医療技術名
申請団体名
288102
抗NMDA受容体抗体測定
日本精神神経学会
主たる診療科(1つ)
提案される医療
技術が関係する
診療科
21精神科
12神経内科
関連する診療科(2つまで)
11心療内科
提案される医療技術又は提案される医療技術に類似した医
療技術の提案実績の有無
過去に提案した年度
(複数回提案した場合は、直近の年
度)
「実績あり」の
提案当時の医療技術名
場合、右欄も記
載する
無
リストから選択
-
追加のエビデンスの有無
有無をリストから選択
提案される医療技術の概要
(200字以内)
2007年に新しい自己免疫性の脳炎として、抗NMDA受容体抗体脳炎が確立された。この診断確定のためには、髄液を用いて抗
NMDA受容体抗体が陽性であることを確認することが必須となっている。発症当初に精神疾患の初発を想定させる著しい精神
病症状を呈することが多く、症例の7割程度が最初の受診が精神科になる。早期診断と治療的介入を行い良好な予後を得る
ために、速やかな抗NMDA受容体抗体検査の導入を要する。
文字数: 199
対象疾患名
保険収載が必要な理由
(300字以内)
抗NMDA受容体抗体脳炎、悪性緊張病、致死性緊張病
精神科臨床場面では、初発で著しい精神病症状を呈したケースの鑑別診断として、抗NMDA受容体抗体脳炎は周知されてい
る。しかし、それを保険診療下で確実に診断する方法がないため、抗体測定の検体は同意書を取得し国内の限られた施設に
依頼しており、そのため検査結果が出るまでにタイムラグが発生している現状がある。コマーシャルベースの測定は現状2
万円弱かかり、費用負担の問題もあり、診断のハードルを上げ早期の適切な治療導入のタイミングが遅延している懸念があ
る。保険収載され抗体測定を行う施設や企業が増えることで、精神科疾患との鑑別を確実に行い適切な治療につながるもの
と考えられる。
文字数: 283
【評価項目】
①提案される医療技術の対象
・疾患、病態、症状、年齢等
精神科領域では、初発の精神病エピソードを呈したケース、亜急性進行性の認知機能低下を生じたケース、難治性のてんか
ん、悪性緊張病や致死性緊張病と判断されるケースが該当する。脳神経内科領域ではそれらに加えて、脳炎が疑われるケー
スが該当する。年齢は主に若年~思春期の女性が多いが、中年~老年期、男性例も指摘されており、全年齢層が該当する。
②提案される医療技術の内容
・方法、実施頻度、期間等
(具体的に記載する)
Cell-based assayによる、間接法にて抗体測定を行う。バイオチップを使用した場合、半日程度で結果が出る。生きた
HEK293細胞を使用した場合は全工程4日で結果が判明する。
区分
③対象疾患に対
して現在行われ
ている医療技術
(当該医療技術
が検査等であっ
て、複数ある場
合は全て列挙す
ること)
区分をリストから選択
番号
-
医療技術名
-
既存の治療法・検査法等の内容
抗NMDA受容体抗体は疾患特異的であるが、これを同等に測定可能な検査は現状、存在しない。
④有効性・効率性
・新規性、効果等について③との比較
・長期予後等のアウトカム
⑤ ④の根拠と
なる研究結果等
研究結果
自己免疫性脳炎は、早期の診断と速やかな免疫療法を行うことで良好な予後を得られることが判明している。現状、抗NMDA
受容体抗体脳炎の診断は抗体の存在を以て確定に至るので、広く検査が簡便に行われることの意義は大きい。
自己抗体介在性脳炎症候群のうち、少なくとも抗NMDA受容体抗体脳炎については、早期免疫療法により患者の予後が改善す
る明らかなデータがあり、発症後4週間以上の免疫療法開始の遅れは1年後の機能的転帰の不良と関連するという研究報告が
ある。
2b
ガイドライン等での位置づけ
ガイドライン等での記載なし(右欄にガイドライン等の 複数の診断基準が研究者ごとに提案されているので、その統一が
次の課題となる。
改訂の見込み等を記載する。)
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