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提案書07(1200頁~1401頁)医療技術評価・再評価提案書 (15 ページ)

公開元URL https://www.mhlw.go.jp/stf/shingi2/0000190899_00011.html
出典情報 中央社会保険医療協議会 診療報酬調査専門組織・医療技術評価分科会(令和5年度第1回 11/20)《厚生労働省》
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概要図書式

提案番号(6桁)

申請技術名

申請学会名

288101

統合失調症ミスマッチ反応検査

日本精神神経学会

【技術の概要】

MMNは、逸脱音を自動的に検出する神経機構を反映
する認知的脳反応で、上側頭回に誘発されるが、
NMDA受容体遮断薬によって減衰する。検査は音を無
視した条件で、標準音と逸脱音に対する各々の誘発脳
反応の差分として脳波や脳磁図で抽出されるので、理
解力が低下時も計測できるという誘発電位と同じ利点
がある。MMNは単純音から複雑音まで様々な音の変
化(持続長、周波数、強度、言語など)によって誘発さ
れる。

【対象疾患】

統合失調症及びそれが疑われる症例
【既存の治療法との比較】

統合失調症は生涯有病率が1%で、精神科入
院の半数を占める難治精神病であるが、その
診断は、専ら面接とPANSSなどの評価スケー
ルという非生物学的手段に頼っている。バイ
オマーカーとしてMMNの導入が望まれる。
【有効性及び診療報酬上の取扱い】

MMNは脳内のNMDA受容体機能を反映し、上
側頭回が発生源であるが、統合失調症では、
NMDA受容体異常による精神症状と上側頭回
の進行性の体積減少、精神病発症危険状態
(ARMS)から統合失調症発症する場合のMMN
異常が報告されている。また、統合失調症の
MMN減衰はメタアナリシスでも0.95という大
きな効果量が報告され、関連遺伝子も明らか
にされている。追加エビデンスとして2022年
のJAMA psychiatryで、MMN減衰がCHR-P(精
神病ハイリスク群)からの統合失調症発症を
敏感に検出することも報告された。

診療報酬上の取り扱い:D 検査 850点

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