提案書07(1200頁~1401頁)医療技術評価・再評価提案書 (178 ページ)
出典
公開元URL | https://www.mhlw.go.jp/stf/shingi2/0000190899_00011.html |
出典情報 | 中央社会保険医療協議会 診療報酬調査専門組織・医療技術評価分科会(令和5年度第1回 11/20)《厚生労働省》 |
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整理番号
302201
※事務処理用
提案される医療技術名
申請団体名
コンピューター断層診断 算定回数の見直し
日本医学放射線学会
28放射線科
主たる診療科(1つ)
提案される医療
技術が関係する
診療科
00なし
関連する診療科(2つまで)
00なし
提案される医療技術又は提案される医療技術に類似した
医療技術の提案実績の有無
有
過去に提案した年度
(複数回提案した場合は、直近の年
度)
「実績あり」の
場合、右欄も記
載する
提案当時の医療技術名
令和4年度
コンピューター断層診断の増点
有
追加のエビデンスの有無
診療報酬区分
診療報酬番号
再評価区分(複数選択可)
E
E203
1-A
算定要件の見直し(適応)
該当する場合、リストから○を選択
1-B
算定要件の見直し(施設基準)
該当する場合、リストから○を選択
1-C
算定要件の見直し(回数制限)
2-A
点数の見直し(増点)
該当する場合、リストから○を選択
2-B
点数の見直し(減点)
該当する場合、リストから○を選択
3
項目設定の見直し
○
4
保険収載の廃止
該当する場合、リストから○を選択
5
新規特定保険医療材料等に係る点数
該当する場合、リストから○を選択
6
その他(1~5のいずれも該当しない)
該当する場合、リストから○を選択
「6
提案される医療技術の概要(200字以内)
○
その他」を選んだ場合、右欄に記載
「コンピューター断層診断」は既存項目では「E200コンピューター断層撮影(CT)」、「E202磁気共鳴コンピューター断層撮影(MR)」の種類又は
回数に関わらず月1回のみの算定に限られているが、CTおよびMRそれぞれの特性と診療上の役割、それぞれの難易度に基づき、技術向上による読
影負荷度の増加(撮像スライス数の増加)していることから、同一月における算定回数をCTで1回、MRで1回の計2回とする。
文字数: 198
再評価が必要な理由
「コンピューター断層診断(E203)」は画像診断第4部 「E200コンピューター断層撮影」および「E202磁気共鳴コンピューター断層撮影(MR)」の
判読、読影、画像診断報告書作成を評価した、医師の技術料(ドクターフィー)である。現行ではCTとMRは「第3節 コンピューター断層撮影診断
料」としてひとくくり扱われ、CT、MRの種類(部位や撮像方法)又は回数にかかわらず、月1回のみの算定に限定されており、本来の技術料とし
て十分に評価されていない。同一月にCT、MRの両方を施行し読影および画像診断報告書を作成しても、「種類又は回数にかかわらず」の規定によ
り、「コンピューター断層診断(E203)」は1回しか算定できない。
CTとMRはその特性から、疾患の診断、病態評価、治療法の決定(適応と禁忌)のために、同一病期においてもそれぞれ異なる目的でCT、MRの両検
査とそれぞれの読影が必要なことがある。⑭の参考文献および概要図には専門医による読影の必要性に加えて、術前診断と治療法の決定のために
CTとMRの両方が必要な例を示す(脳梗塞超急性期における抗血栓療法、肺癌の治療法決定のための術前診断など※)。
また「コンピューター断層診断(E203)」は平成10年より450点に据え置きのままである。一方でCT、MR技術の進歩に伴うの判読・読影の難易度の
上昇、読影に供与されるデータ量の増大(撮像スライス数の増加)は読影医師の負担増となっている。
現在、本邦のCT,MR検査において、放射線診断専門医による読影がなされているのは約45%である(第7回NDBオープンデータ及び令和2年医療施設
調査などから日本医学放射線学会が推定)。その背景には検査数と比較して放射線診断専門医数が充足されていないこと、放射線診断専門医によ
る読影がなくても「コンピューター断層診断(E203)」が算定できることがあげられる。CT、MRを適正配置し、放射線診断専門医による読影体制
を充実させるために、診療報酬上も専門医が読影した場合、読影回数に応じた「コンピューター断層診断(E203)」の算定ができるよう再評価が
必要である。
【評価項目】
①再評価すべき具体的な内容
(根拠や有効性等について記載)
この提案書は増点の要望ではないが、外保連試案における「コンピューター断層撮影(画像診断にかかる医師の人件費)」について示す。
外保連試案データ 標準的なCT、MR検査(技術度C 15分)における画像診断にかかる医師の人件費(例 腹部造影CT64列以上)
外保連試案費用 18,614円
外保連試案2022掲載ページ:412-413
外保連試案ID(連番):R11-41-7702
技術度:C 医師:1名 所要時間(分):15
-----------------------------------------------------------------「画像診断管理加算(第4部通則5)」は画像診断の適正化、最適化、医療被曝管理など画像診断の診療体制を評価したものであるが、「コン
ピューター断層診断(E203、450点)」はCT、MR検査の医学的診断に対して「ドクターフィ的」な評価をするものである。現行制度では放射線診
断専門医ではない依頼医(主治医)の単独診断でも算定可能であるが、CT、MRの高性能化および広範囲撮像が可能となった現在、各診療分野に横
断的知見および技術的知識を有する、放射線診断専門医による読影は必須である。依頼医の単独読影のみでは診断情報が有効に反映されず、限定
的な画像評価にとどまるため、患者に不利益をもたらす。
日本放射線科専門医会・医会 理事会 医療政策研究委員会により、以下の提言が公表されている。
「医療の質と安全を保つため、放射線診断専門医1人あたりの読影件数は、検査管理やカンファレンス、コンサルティングなどの業務を除いた、
読影(CT、MRI、PET-CT/MRI)に専念する時間1時間あたり4件以内とすべきである。
よりよい画像診断のために、十分な画像診断医数を確保するべきである。
2022年2月16日
https://jcr.or.jp/news/recommendations20220216
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