提案書07(1200頁~1401頁)医療技術評価・再評価提案書 (72 ページ)
出典
公開元URL | https://www.mhlw.go.jp/stf/shingi2/0000190899_00011.html |
出典情報 | 中央社会保険医療協議会 診療報酬調査専門組織・医療技術評価分科会(令和5年度第1回 11/20)《厚生労働省》 |
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整理番号
291202
※事務処理用
提案される医療技術名
申請団体名
横隔神経電気刺激装置加算
日本脊髄障害医学会
22小児科
主たる診療科(1つ)
提案される医療
技術が関係する
診療科
36リハビリテーション科
関連する診療科(2つまで)
30整形外科
提案される医療技術又は提案される医療技術に類似した
医療技術の提案実績の有無
無
過去に提案した年度
(複数回提案した場合は、直近の年
度)
「実績あり」の
場合、右欄も記
載する
提案当時の医療技術名
リストから選択
特になし
有無をリストから選択
追加のエビデンスの有無
診療報酬区分
診療報酬番号
再評価区分(複数選択可)
C
173
1-A
算定要件の見直し(適応)
1-B
算定要件の見直し(施設基準)
○
1-C
算定要件の見直し(回数制限)
該当する場合、リストから○を選択
2-A
点数の見直し(増点)
該当する場合、リストから○を選択
2-B
点数の見直し(減点)
該当する場合、リストから○を選択
3
項目設定の見直し
該当する場合、リストから○を選択
4
保険収載の廃止
該当する場合、リストから○を選択
5
新規特定保険医療材料等に係る点数
該当する場合、リストから○を選択
6
その他(1~5のいずれも該当しない)
該当する場合、リストから○を選択
「6
提案される医療技術の概要(200字以内)
該当する場合、リストから○を選択
その他」を選んだ場合、右欄に記載
現行:(注)厚生労働大臣が定める施設基準を満たす保険医療機関において、在宅人工呼吸を行っている入院中の患者以外の患者に対して、横隔神
経電気刺激装置を使用した場合に、第1款の所定点数に加算する。改訂:以下を追記:なお当加算は、関連学会の定める適正使用指針に準じた講
習及びトレーニングを受講した医師が算定する場合には、第一款の所定点数に依らず、別に算定できる。その際、本装置に習熟した医師の指導を
受ける。
文字数: 200
再評価が必要な理由
本治療実施以前から患者に対して人工呼吸器の処方を行っている(在宅人工呼吸器指導管理料を算定している)病院と、術後のフォローアップ
(電気刺激パラメータの調節など)を実施する病院が異なる場合、術後のフォローアップを実施する病院ではこの加算が適応されていないという
本品特有の事情から、在宅人工呼吸器指導管理料を算定している病院以外においても、本加算を算定できる仕組みの構築を要望する。
【評価項目】
①再評価すべき具体的な内容
(根拠や有効性等について記載)
脊髄損傷や中枢性低換気症候群により、生涯にわたる人工呼吸管理が必要な患者は、人工呼吸器の長期使用によって死亡率が上昇し、呼吸器の離
脱できないため、日常生活上離床が困難で、QOLが著しく阻害されている。2017年に、NeuRxが国内で初めて横隔膜ペーシング治療用の医療機器と
して薬事承認を取得し、2019年に保険収載されたことで、これまで人工呼吸器に頼らざるを得なかった患者様の呼吸管理において、経済的負担も
最小限に抑えながら、新たな治療の選択肢を提供することが可能となった。横隔膜ペーシングは、横隔膜に植込まれた電極に電気刺激が送られ
て、横隔膜が収縮することで呼吸補助を行うことができる。電極の植込み手術は、腹腔鏡下にて2時間程度の所要時間で、比較的低侵襲に行うこ
とが可能である。電極は横隔膜に左右2本ずつ植込まれ、体外式のペースメーカーにより電気信号が送られる。また、手術後に、コンディショニ
ングと呼ばれる横隔膜ペーシングの設定調整や使用時間を徐々に延長することで、在宅での管理が可能となる。本品を使用している間は、人工呼
吸器を一時的あるいは継続的に離脱することが可能となる。
しかし、これまで、国内で実施された、横隔膜ペーシング治療は6症例にとどまっている。その理由の1つとして、在宅人工呼吸器指導管理料を
算定している病院と、術後のコンディショニング等を行なったフォローアップ病院が異なる場合に、現行では、フォローアップ病院での横隔神経
電気刺激装置加算が適応されない。現在、術後フォローアップを国内で行なっているのは、東京、大阪、福岡の3施設のみであり、患者が地方出
身の場合、術後フォローアップ病院で、術後のコンディショニング等を行ってもこの加算が受けられない。
②現在の診療報酬上の取扱い
・対象とする患者
・医療技術の内容
・点数や算定の留意事項
・対象患者:人工呼吸器を常時使用し、離脱が困難な脊髄損傷、中枢性低換気症候群患者
・医療技術の内容:厚生労働大臣が定める施設基準を満たす保険医療機関において、在宅人工呼吸を行っている入院中の患者以外の患者に対し
て、横隔神経電気刺激装置を使用した場合に、第1款の所定点数に加算する。
・点数や算定留意事項:在宅人工呼吸器指導管理料を算定している施設以外では、横隔神経電気刺激装置加算が適応されない。
C
診療報酬区分(再掲)
診療報酬番号(再掲)
173
医療技術名
横隔神経電気刺激装置加算
③再評価の根
拠・有効性
治癒率、死亡率やQOLの改善等の長期予 Poslusznyら(2013年):脊髄損傷29例:81%呼吸器離脱, 13%が一時的離脱した。
Ondersら(2018年):脊髄損傷92例:60.8%呼吸器離脱, 15.2%が12時間以上離脱、12.0%が4時間以上離脱した。
後等のアウトカム
ガイドライン等での位置づけ
ガイドライン等での記載なし(右欄にガイドライン等 我が国での実施症例数が増えれば、人工呼吸器離脱症例が増えることが予測され、患者の
の改訂の見込み等を記載する。)
QOLの改善に貢献することが期待される。
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