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提案書07(1200頁~1401頁)医療技術評価・再評価提案書 (185 ページ)

公開元URL https://www.mhlw.go.jp/stf/shingi2/0000190899_00011.html
出典情報 中央社会保険医療協議会 診療報酬調査専門組織・医療技術評価分科会(令和5年度第1回 11/20)《厚生労働省》
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増(+)

プラスマイナス
予想影響額(円)

9,084,600円

(1)他検査の代替検査としての大腸CTについて
非完遂大腸内視鏡検査のうち2,900件を、大腸内視鏡検査でさらに再検査すると42,932円×2,900=124,502,800円かかり、大腸CT検査で代替する
と、68,606円×2,900=198,957,400円であるため、2,900件を大腸CTで代替すると74,454,600円の増額が予想される。

その根拠

(2)治療前評価目的検査としての大腸CTについて
治療前評価目的(外科手術および内視鏡的粘膜下層剥離術等)検査としての大腸CTを用いない場合は、放射線学的な治療前検査として①下部消化
管造影検査と②造影CT検査の、2検査が行われる。
①②の合計は、外保連試案費用 81,680円、検査所要時間60分、延べ配置人員7人、
治療前評価目的検査を大腸CTで行う場合は、外保連試案費用68,606円、検査所要時間25分、延べ配置人員5名であり、大腸癌術前検査を①②から
大腸CTに置き換えた場合、費用、検査時間の短縮、人員配置の軽減が可能である。
また、①②は検査の特性や検査室の予約枠の問題から大腸内視鏡検査とは別日に行われることが多く、検査の前処置も含めると検査完遂まで数日
を要するのに対して、大腸癌術前評価のための大腸CTは大腸内視鏡検査と同日に行うことが可能であるため1日で治療前評価用検査が完遂可能で
ある。
約5,000件の①②が大腸CT検査になった場合、1検査あたり81,680-68,606=13,074円の減額となるため、65,370,000円の減額が予想される。
将来的に47,500件の①②が大腸CT検査になった場合、621,015,000円の減額が予想されるため、将来大腸CT検査が普及すれば全体としては減額と
なる。

⑩予想影響額
外保連試案データ--------------------------・大腸内視鏡検査
外保連試案費用(人件費+償還できない材料等):42,932円
外保連試案2022掲載ページ:492-493
外保連試案ID(連番):E11-1M02600
技術度:C 医師(術者含む):1 看護師:1 その他:0 所要時間(分):50分

備考

①下部消化管造影検査:病変の位置情報や形態、深達度診断のため。
外保連試案費用(人件費+償還できない材料等):24,799円
外保連試案2022掲載ページ:422-423
外保連試案ID(連番):R11-45-2721(下部消化管)
技術度:C 医師(術者含む):1 看護師:1 その他(技師):1

所要時間(分):45分

②造影CT検査:転移検索のため。
外保連試案費用(人件費+償還できない材料等):56,881円
外保連試案2022掲載ページ:412-413
外保連試案ID(連番):R11-41-5752(腹部腫瘍・腫瘤性精査、全身転移検索)
技術度:C 医師(術者含む):1 看護師:1 その他(技師):2 所要時間(分):45分
⑪算定要件の見直し等によって、新たに使用される医薬
品、医療機器又は体外診断薬

特になし

⑫その他

特になし

⑬当該申請団体以外の関係学会、代表的研究者等

特になし

⑭参考文献1

⑭参考文献2

⑭参考文献3

⑭参考文献4

⑭参考文献5

1)名称

Practice parameter for the performance of computed tomography (ct) colonography in adults

2)著者

American College of Radiology

3)雑誌名、年、月、号、ページ

https://www.acr.org/-/media/ACR/Files/Practice-Parameters/CT-Colonog.pdf

4)概要

【成人におけるCT colonography実施のための実践パラメータ】ACR,SAR,SCBT-MRの3学会による実践ガイドライン。
p.2-3 CTC検査の適応には以下を含む。大腸内視鏡検査が不完全だった場合、大腸内視鏡検査の合併症リスクが高まる可能性がある場合(高齢
者、抗凝固療法、鎮静リスク、過去の不完全な結腸内視鏡検査)、大腸癌の手術前。

1)名称

Imaging alternatives to colonoscopy: CT colonography and colon capsule. European Society of Gastrointestinal Endoscopy (ESGE) and
European Society of Gastrointestinal and Abdominal Radiology (ESGAR) Guideline – Update 2020

2)著者

Cristiano Spada, Cesare Hassan, Davide Bellini, et al.

3)雑誌名、年、月、号、ページ

Endoscopy . 2020 Dec;52(12):1127-1141.

4)概要

【大腸内視鏡検査の代替画像診断:大腸CTおよび大腸カプセル。ESGEおよびESGARガイドライン2020年更新】
p2. 大腸内視鏡検査が不完全であった場合に大腸CTを推奨する。大腸内視鏡検査が他疾患あるいは身体的事由により検査禁忌あるいは困難である
場合、大腸CTを推奨する。

1)名称

画像診断ガイドライン2021年版

2)著者

日本医学放射線学会

3)雑誌名、年、月、号、ページ

画像診断ガイドライン2021年版,2021年9月30日発行.

4)概要

p.320-324:大腸CT検査は大腸癌の術前検査として有用であると外科医や消化器内科医に認知され一般化しつつある。内視鏡検査終了後ただちに
に(いわゆる同日法)で大腸CTを行うことで、病期診断や手術計画に必要な情報を1日で収集することができる。

1)名称

Diagnostic accuracy of computed tomography colonography for tumor depth in colorectal cancer: A systematic review and metaanalysis

2)著者

Nobuaki Hoshino, Takashi Sakamoto, Koya Hida, et al.

3)雑誌名、年、月、号、ページ

Surg Oncol.2019 Sep;30:126-130.Epub 2019 Aug 6.

4)概要

大腸CTは大腸癌の壁深達度診断においてT2、T3、T4の深達度診断、特にT3、T4浸潤に対して高い診断能を有している。

1)名称

Usefulness of preoperative CT colonography for colon cancer

2)著者

Kazuhito Sato, Toshiaki Tanaka, Jiro Sato, et al.

3)雑誌名、年、月、号、ページ

Asian J Surg . 2017;40:438-443.Epub 2016 May 20.

4)概要

大腸内視鏡検査直後の術前大腸CT検査は大腸癌の局在を正確に決定した。また大腸CTの再構成画像とCT angiographyの画像の複合画像は腫瘍の栄
養動脈を同定可能でリンパ節郭清範囲の決定に有用であるとともに、手術計画に必要な範囲の動静脈の破格や分岐等の確認に有用であった。



※⑬については、1.の「主たる申請団体」および「上記以外の申請団体」以外に、提案される医療技術に関する研究、会合、論文発表等を実施している学会等の関連団体や研
究者等の名称を記載すること。

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