提案書08(1402頁~1600頁)医療技術評価・再評価提案書 (10 ページ)
出典
公開元URL | https://www.mhlw.go.jp/stf/shingi2/0000190899_00011.html |
出典情報 | 中央社会保険医療協議会 診療報酬調査専門組織・医療技術評価分科会(令和5年度第1回 11/20)《厚生労働省》 |
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プレーンテキスト
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【技術の概要】
死体(脳死・心停止)から摘出された腎臓に対
して、灌流機械を用いて酸素含有灌流液の持続
的灌流を行う。
【対象疾患】
脳死または心停止ドナーから摘出された移植
腎。
【新技術の利点】
酸素含有の灌流液をポンプを使い、一定時間
(60分以上)灌流を行うため、阻血時間の長い
臓器でも機能回復をさせられる可能性が高まる。
→ 廃棄臓器を減らすことに繋がり、臓器移植数
の増加が期待される。
【文献的エビデンス】
【従来の方法】
酸素含有灌流液の持続
単純冷却法
灌流により心停止後摘
摘出時の体内灌流後に単純冷却して運搬する。
出臓器でも脳死下摘出
【問題点】
臓器と同等の臓器生着
温阻血時間が長くなると、臓器機能障害
率を得ることができた。
が生じていると考えられ、移植後の機能不全
Ann. Surg2015;262:764-771
(primary non function)の懸念から移植が断念され、
廃棄される臓器が多く存在する。
【新技術について】
【国内の状況】
医師主導型臨床研究としての多施設共同臨床研究
(旭川医科大学倫理委員会承認番号18180, UMIN-CTR000038181 )
1)60歳以上の脳死ドナー
2)50歳以上の脳死ドナーで心血管系イベントが死因、高血圧の
合併、Cr1,5mg/dl以上のうち2項目以上のドナー
3)心停止ドナー
国内5施設で15例に実施、有害事象なく全例で移植
が実施された。全例で透析から離脱され、1年生着
率は100%であった。臓器斡旋で辞退された移植腎
1411 も含まれる。