提案書08(1402頁~1600頁)医療技術評価・再評価提案書 (25 ページ)
出典
公開元URL | https://www.mhlw.go.jp/stf/shingi2/0000190899_00011.html |
出典情報 | 中央社会保険医療協議会 診療報酬調査専門組織・医療技術評価分科会(令和5年度第1回 11/20)《厚生労働省》 |
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整理番号
※事務処理用
306102
提案される医療技術名
小関節テーピング
申請団体名
日本運動器科学会
主たる診療科(1つ)
提案される医療
技術が関係する
診療科
30整形外科
36リハビリテーション科
関連する診療科(2つまで)
00なし
提案される医療技術又は提案される医療技術に類似した医
療技術の提案実績の有無
有
過去に提案した年度
(複数回提案した場合は、直近の年
度)
「実績あり」の
場合、右欄も記 提案当時の医療技術名
載する
令和4年度
小関節テーピング
有
追加のエビデンスの有無
提案される医療技術の概要
(200字以内)
小関節の外傷に対する絆創膏固定術としての診療報酬がないため、絆創膏固定適応範囲の拡大を求める。この場合の絆創膏
固定とは、損傷部位を安定させるために隣接手指・足趾と合わせて固定するテーピングを意味するものである。
文字数: 105
対象疾患名
保険収載が必要な理由
(300字以内)
手指・趾関節靱帯損傷と骨折
手指・足趾関節の不安定性のない靭帯損傷や転位の少ない手指・足趾骨折などは長期間固定の弊害や歩行への支障を避ける
という観点からギプスや副子による外固定ではなくテーピング固定が一般的には行われている。この場合のテーピング固定
は、膝や足関節のような単関節のみの固定ではなく、損傷部位を安定させるために隣接する指・趾と合わせて固定するいわ
ゆるbuddy taping(隣接指・趾を副子代わりにする)を意味するものである。しかしながらこれらの外傷に対するテーピング
固定に対する診療報酬がないため、今回絆創膏固定術の適応範囲の拡大を求めるものである。
文字数: 269
【評価項目】
①提案される医療技術の対象
・疾患、病態、症状、年齢等
手指PIP(近位指節間)関節靭帯損傷、手指MP(中手指節関)関節靭帯損傷、手指中節骨・基節骨骨折、足趾基節骨骨折
②提案される医療技術の内容
・方法、実施頻度、期間等
(具体的に記載する)
損傷手指・足趾を隣接する手指・足趾とともに絆創膏にて固定する。
区分
③対象疾患に対
して現在行われ
ている医療技術
(当該医療技術
が検査等であっ
て、複数ある場
合は全て列挙す
ること)
J
番号
医療技術名
122 2、001-2
四肢ギプス包帯 手指及び手足(片側)、絆創膏固定術
既存の治療法・検査法等の内容
ギブス固定を行う。あるいは損傷手指・足趾のサイズに合わせた副子(おもにアルミシーネ)を当て包帯固定する。
④有効性・効率性
・新規性、効果等について③との比較
・長期予後等のアウトカム
研究結果
⑤ ④の根拠と
なる研究結果等
2003年10月からの約15年間に治療を行った足趾マレット骨折7例を対象とし、4例に過伸展位での熱可塑性素材(レナサーム)
による外固定、3例に隣接趾とのテーピング固定を行った。平均固定期間は39.1日。1例が偽関節となった他は骨癒合が得ら
れ、偽関節例以外は中断例も含めて最終受診時に愁訴はなく、JSSF scaleは100点。偽関節例も最終受診時、軽度の圧痛と
過伸展時痛を有するのみで日常生活には支障なく、JSSF scaleは90点であった。 日本足の外科学会雑誌(0916-7927)、2020
年、8月、41巻1号 Page40-42
3
ガイドライン等での位置づけ
年間対象患者数(人)
国内年間実施回数(回)
※患者数及び実施回数の推定根拠等
⑥普及性
手指指関節の不安定性のない靭帯損傷や転位の少ない手指・足趾の骨折に対してはギプス固定を行う必要性は少なく、テー
ピング固定(buddy taping)で十分である。不必要なギプス固定によって関節拘縮をおこせばリハビリテーションが必要とな
る。テーピング固定(buddy taping)が普及することによって長期予後も改善する。
ガイドライン等での記載あり(右欄に詳細を記載す
る。)
2,000,000
4,000,000
整形外科では頻回に実施されている。
1426
手外科診療ハンドブック(南江堂、21014年初版)では不安定性の
ない手指関節の靭帯損傷ではテーピング固定(buddy taping)を行
うとしている。