提案書08(1402頁~1600頁)医療技術評価・再評価提案書 (83 ページ)
出典
公開元URL | https://www.mhlw.go.jp/stf/shingi2/0000190899_00011.html |
出典情報 | 中央社会保険医療協議会 診療報酬調査専門組織・医療技術評価分科会(令和5年度第1回 11/20)《厚生労働省》 |
ページ画像
プレーンテキスト
資料テキストはコンピュータによる自動処理で生成されており、完全に資料と一致しない場合があります。
テキストをコピーしてご利用いただく際は資料と付け合わせてご確認ください。
整理番号
※事務処理用
提案される医療技術名
申請団体名
309103
肩関節唇形成術(肩甲骨烏口突起移行術を伴うもの)(関節鏡下)
日本肩関節学会
主たる診療科(1つ)
提案される医療
技術が関係する
診療科
30整形外科
00なし
関連する診療科(2つまで)
00なし
提案される医療技術又は提案される医療技術に類似した医
療技術の提案実績の有無
無
過去に提案した年度
(複数回提案した場合は、直近の年
度)
リストから選択
「実績あり」の
場合、右欄も記 提案当時の医療技術名
載する
無
追加のエビデンスの有無
提案される医療技術の概要
(200字以内)
肩甲骨関節窩の骨欠損が大きいため容易に脱臼する反復性肩関節脱臼症例に対して、関節鏡下に剥離した関節唇の修復に追
加して筋腱付きの肩甲骨烏口突起を関節窩前面に移行・固定し再脱臼を予防する方法である。
文字数: 97
対象疾患名
保険収載が必要な理由
(300字以内)
反復性肩関節脱臼
肩甲骨関節窩の骨欠損の大きい反復性肩関節脱臼に対して、関節鏡下に肩関節唇形成術と筋腱付きの肩甲骨烏口突起移行術
が行われるようになっているが、関節鏡下に烏口突起を移行する手技は難易度が高く労力を要するにもかかわらず、現在で
は関節鏡下肩関節唇形成術(K080-5)しか算定できないため。
文字数: 141
【評価項目】
①提案される医療技術の対象
・疾患、病態、症状、年齢等
以下の要件を満たす反復性肩関節脱臼の患者
・肩甲骨関節窩に大きな骨欠損を伴う患者
・術後再脱臼のリスクが高いコンタクトスポーツ選手
・主に青年期の患者
②提案される医療技術の内容
・方法、実施頻度、期間等
(具体的に記載する)
全身麻酔下または伝達麻酔下において、肩関節前後側方に約1cmの皮膚切開を5か所に加えてポータルを作成する、共同筋腱
(上腕二頭筋短頭と烏口腕筋)を付着したまま烏口突起を約10㎜切離する。切離した烏口突起を関節窩前面にスクリュー1
本で固定する。その後剥離した関節唇をアンカー4-5本を用いて修復を行う。通常、患者1人に1回の手術である。術後状態
が安定していれば手術翌日には退院可能である。
区分
③対象疾患に対
して現在行われ
ている医療技術
(当該医療技術
が検査等であっ
て、複数ある場
合は全て列挙す
ること)
K
番号
医療技術名
080-5 2、077 1
関節鏡下肩関節唇形成術(腱板断裂を伴わないもの)、観血的関節制動術(肩、股、膝)
既存の治療法・検査法等の内容
反復性肩関節脱臼に対して関節鏡下に剥離した関節唇を修復した場合は関節鏡下肩関節唇形成術を算定し、直視下に肩甲骨
烏口突起移行術を行った際には観血的関節制動術を算定するのが一般的であった。
④有効性・効率性
・新規性、効果等について③との比較
・長期予後等のアウトカム
⑤ ④の根拠と
なる研究結果等
研究結果
反復性肩関節脱臼に対して関節鏡下肩関節唇形成術は広く行われている術式であるが、関節窩骨欠損の大きな症例や再脱臼
リスクの高いラグビーなどのコンタクトスポーツ選手では16%程度の高い再脱臼率が報告されていた(文献5 2018)。肩甲
骨烏口突起移行術は直視下に行われるのが一般的であったが、関節鏡手技の向上により関節鏡下に低侵襲で施行できるよう
になった(文献1-4)。
再脱臼リスクの高いラグビー選手においても関節鏡下肩関節唇形成術の再脱臼が16%であったのに対し、肩甲骨烏口突起移
行術を追加することにより再脱臼は0%となった(文献5)。
2b
ガイドライン等での位置づけ
年間対象患者数(人)
⑥普及性
国内年間実施回数(回)
※患者数及び実施回数の推定根拠等
ガイドライン等での記載なし(右欄にガイドライン等の
ガイドライン等での改定の見込みなし
改訂の見込み等を記載する。)
2,406
293
年間症例数は、日本肩関節学会が行った2021年手術件数調査(194施設)の結果である。
1484