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提案書08(1402頁~1600頁)医療技術評価・再評価提案書 (87 ページ)

公開元URL https://www.mhlw.go.jp/stf/shingi2/0000190899_00011.html
出典情報 中央社会保険医療協議会 診療報酬調査専門組織・医療技術評価分科会(令和5年度第1回 11/20)《厚生労働省》
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肩関節唇形成術(肩甲骨烏口突起移行術を伴うもの)(関節鏡下)
【技術の概要】
⚫ 関節鏡下肩関節唇形成術と併せて、筋腱付きの肩甲
骨烏口突起を関節窩前面に移行・固定する複合手術で
ある。
【対象疾患】
⚫ 以下の要件を満たす反復性肩関節脱臼の患者
⚫ 肩甲骨関節窩に大きな骨欠損を伴う患者
⚫ 術後再脱臼のリスクが高いコンタクトスポーツ選手
⚫ 293人(日本肩関節学会2021年度手術件数調査)
【既存の治療法との比較】
⚫ ラグビーなどのコンタクトスポーツにおいて肩関節脱臼
の発生頻度が高く、多くは反復性に移行する。
⚫ コンタクトスポーツ選手の反復性肩関節脱臼に対して
肩関節唇形成術では再脱臼率が20%程度生じるが、
烏口突起移行術を追加することにより再脱臼率を1%程
度にまで軽減することが出来る。
⚫ 合併症として移行した烏口突起の転位がある。頻度は
1.6%であり、再固定により対処可能である。
⚫ 現在、診療報酬に肩甲骨烏口突起移行術を伴う関節鏡
下肩関節唇形成術は収載されていない。
【診療報酬上の取扱】
⚫ K手術
⚫ 83,329点
関節鏡下肩関節唇形成術(K080-5 1)に加えて骨移植術
(K059 1)と腱移行術(その他のもの K040 2)を関節鏡下に
行う難易度の高い術式であるため)

肩関節唇形成術(関節鏡下)

剥がれた関節唇(バンカート損傷)の修復によって再脱臼を防止する

烏口突起移行術(関節鏡下)
烏口突起を
移行する

共同筋腱

烏口突起

共同筋腱

移行した筋腱と骨の制動力によって脱臼を防ぐ
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