膵中央切除術（ロボット支援）
開腹手術や腹腔鏡下手術との比較

医療技術の概要

•

ロボット支援機器を用いることで
腹腔鏡下手術より開腹移行率の低下が
期待される。
• ロボット支援機器を用いることで、
出血量の減少が期待できる。

内視鏡手術用支援機器を用いて
膵中央区域切除術を行う。

対象疾患名
膵中央部（体部）に存在する、良性・低悪性
度膵腫瘍

開腹手術
大きな傷となる

G Rompianesi, HPB 2022

保険収載が必要な理由

ロボット支援手術
膵中央切除術は比較的若年患者が
対象となることが多く、傷が小さ
く整容性に優れることが大きなメ
リットである。

診療報酬上の取り扱い
腹腔鏡下中央区域切除術は外保連試案では2,518,022
円と計算される。

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現在、ロボット支援膵体尾部切除(脾温存)やロ
ボット支援膵頭十二指腸切除術は保険適応となっ
ているが、膵中央切除術はロボット支援手術が保
険収載されておらず、開腹手術で行われている。
切除はロボット支援膵体尾部切除(脾温存)の手術
技術と同じであり、膵再建はロボット支援膵頭十
二指腸切除術で行う膵腸吻合と同じである。一方
で、海外では膵中央切除は腹腔鏡下手術やロボッ
ト手術で行われている。本邦では十分な手術技術
はあるものの、開腹手術で行われている現状は、
患者さんにとって不利益になっており、早期に保
険収載が必要であると思われる。
またロボット支援機器を用いることで開腹移行率
の軽減が期待できる。