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提案書08(1402頁~1600頁)医療技術評価・再評価提案書 (166 ページ)

公開元URL https://www.mhlw.go.jp/stf/shingi2/0000190899_00011.html
出典情報 中央社会保険医療協議会 診療報酬調査専門組織・医療技術評価分科会(令和5年度第1回 11/20)《厚生労働省》
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「半月板制動術(関節鏡視下)」 について
【技術の概要】
半月板後根部にかけた糸を脛骨骨孔に引き込んで固定するpull-out
法や、脛骨辺縁にアンカーを挿入し、半月板辺縁の関節包を縫合糸
で縫うCentralization法で、逸脱した半月板を脛骨に制動する。
【対象疾患】
半月板損傷(S832)のうち
半月板後根損傷(内側は変形性膝関節症に、
外側は前十字靭帯損傷に合併することが多い)
半月板逸脱、半月板欠損
MRI

後根損傷

半月板逸脱

後根損傷へのpull-out 縫合

Centralization法

アンカー
縫合糸を通す骨孔

半月板を整復し
脛骨に対して制動する

【既存の治療との比較】
・関節鏡視下半月板切除術、関節鏡下半月板縫合術と比較して、
①逸脱した半月板を脛骨に固定して制動することで、半月板の機能を回復させる。
②変形性膝関節症の進行予防、人工関節置換術への移行を抑制効果があり。
③合併する前十字靭帯損傷に対する再建術の治療成績の向上効果があり。
④半月板欠損に対して再建半月板を脛骨に制動することが可能である。
⑤アンカーを用いることや手術技術、手術器具、手術のコンセプトは関節鏡下肩関
節唇形成術(K080-5)と類似。

半月板の荷重分散能

半月板正常 半月板欠損

後根損傷 →逸脱→荷重分散能の破綻
→軟骨が摩耗→変形性膝関節症の進行

【希望する診療報酬上の取扱】
・K手術
・32,160点
対象疾患が含まれる既存の技術である関節鏡視下切除術よりも技術難易度、手
術担当医の熟練度を比較すると、診療報酬は上回るべき。外保連試案から技術
難度が関節鏡下肩関節唇形成術(K080-5)と同程度の手術と判断されるため。
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