提案書08(1402頁~1600頁)医療技術評価・再評価提案書 (52 ページ)
出典
公開元URL | https://www.mhlw.go.jp/stf/shingi2/0000190899_00011.html |
出典情報 | 中央社会保険医療協議会 診療報酬調査専門組織・医療技術評価分科会(令和5年度第1回 11/20)《厚生労働省》 |
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⑤ ④の根拠と
なる研究結果等
MGDの診断ならびにドライアイ,眼瞼炎,酒皶様皮膚炎との鑑別にマイボグラフィ(マイボーム腺機能不全検査)は有用とされ
ている。(参考文献1※)マイボグラフィの感度と特異度に関しては、538名のマイボーム腺機能不全患者と健常者21名を比較
した結果において、感度は96.7%、特異度は85%との報告がある。(参考文献2)
長崎県平戸市にある渡島で住民356名を対象とした疫学調査を実施した結果、マイボーム腺機能不全(MGD)とドライアイ(DE)の
有病率はそれぞれ32.9%と33.4%であり、共存率は12.9%であった。(参考文献3)
明白なマイボーム腺機能不全を伴わない群の診断は従来型のドライアイ検査では診断出来ず、マイボグラフィでのみ診断が可
能である。(参考文献4)
マイボーム腺機能不全患者165名をマイボグラフィをもとにスコア化した上で、マイボケア(温罨法、リッドハイジーン)、マ
イバム圧出、LipiFlow、IPL、点眼実施等の5群に分け治療した。いずれもベースラインと比較し有意な改善が見られたが、ス
コアによって異なる結果が得られた。マイボグラフィは治療成果の確認に加え、最も適切な治療法を導くのに役立つ可能性が
示唆された。(参考文献5※)
〔追加のエビデンスには※を付記〕
2b
ガイドライン等での位置づけ
ガイドライン等での記載あり(右欄に詳細を記載す
る。)
年間対象患者数(人)
776,000
国内年間実施回数(回)
1,552,000
マイボーム腺機能不全診療ガイドライン、令和5年2月10日、マイ
ボーム腺機能機能不全診療ガイドライン作成委員会(承認:日本眼
科学会、日本角膜学会他)、マイボグラフィはマイボーム腺機能不
全の診断にマイボグラフィを用いることが推奨されている。
⑥普及性
※患者数及び実施回数の推定根拠等
2020年患者調査において、マイボーム腺機能不全の診断名とされる「涙腺のその他の障害」・「眼瞼炎」・「眼瞼の非感染性
皮膚症」・「眼瞼のその他の明示された障害」の総患者数は776千人であった。
対象患者に対して、診断及び治療経過観察のため年間2回の検査が想定されるため、年間実施回数は776,000人×2回=
1,552,000回と推計する。
⑦医療技術の成熟度
・学会等における位置づけ
・難易度(専門性等)
「マイボーム腺機能不全診療ガイドライン」において、マイボーム腺機能不全の診断にマイボグラフィを使用することが推奨
されている。(参考文献1)
当該技術は外保連試案に掲載されており(試案コード:E61-1-3201)、難易度はCである。実施に当たっては、眼科専門医が
行うことが望ましい。
・施設基準
(技術の専門性
等を踏まえ、必
要と考えられる
要件を、項目毎
に記載するこ
と)
施設の要件
(標榜科、手術件数、検査や手術の体制 標榜科が眼科であること。
等)
人的配置の要件
(医師、看護師等の職種や人数、専門性 特になし。
や経験年数等)
その他
(遵守すべきガイドライン等その他の要 当該技術の実施にあたっては、マイボーム腺機能不全診療ガイドラインを参考にすること。
件)
⑧安全性
・副作用等のリスクの内容と頻度
眼球等へ接触することはなく、安全性の高い検査である。また、検査機器の使用による不具合は確認できなかった。
⑨倫理性・社会的妥当性
(問題点があれば必ず記載)
問題なし
D
妥当と思われる診療報酬の区分
点数(1点10円)
772
その根拠
(ここから)外保連試案データ--------------------------外保連試案費用(人件費+償還できない材料等):7,720円
外保連試案2022掲載ページ:368-369
外保連試案ID(連番):E61-1-3201
技術度:C 医師(術者含む):1 看護師:1 その他:0 所要時間(分):10分
------------------------------------------------------------------(ここまで)
⑩希望する診療
報酬上の取扱い
関連して減点
や削除が可能と
考えられる医療
技術(③対象疾
患に対して現在
行われている医
療技術を含む)
区分
区分をリストから選択
番号
特になし
技術名
特になし
具体的な内容
特になし
増(+)
プラスマイナス
予想影響額
特になし
予想影響額(円)
11,981,440,000
その根拠
現在、かかっている医療費は、0円である。
2020年の患者調査によると「涙腺のその他の障害」・「眼瞼炎」・「眼瞼の非感染性皮膚症」・「眼瞼のその他の明示された
障害」の総患者数は776,000人とされている。対象患者に対して、診断及び治療効果判定を目的に年間2回実施する。従って年
間実施回数は776,000人×2回=1,552,000回と推定する。
1,552,000回/年×772点×10円=11,981,440,000円の増額と予想する。
-
備考
(細隙灯顕微鏡)スリットランプ SL-D701、バックグランド照明 BG-5(付属品)、デジタル撮影ユニット DC-4(付属品)、
⑪提案される医療技術において使用される医薬品、医療機
(角膜トポグラフィーシステム)SI 301 idra(アイドラ)、
器又は体外診断薬
(眼撮影装置)LipiViewⅡ インターフェロメーター、
(主なものを記載する)
(瞳孔計機能付き角膜トポグラフィーシステム)オクルス ケラトグラフ 5M
⑫提案される医療技術の海外における公的医療保険(医療
保障)への収載状況
2)調べたが収載を確認できない
1453
1)を選択した場合は、下の欄に詳細を記載。