提案書08(1402頁~1600頁)医療技術評価・再評価提案書 (19 ページ)
出典
公開元URL | https://www.mhlw.go.jp/stf/shingi2/0000190899_00011.html |
出典情報 | 中央社会保険医療協議会 診療報酬調査専門組織・医療技術評価分科会(令和5年度第1回 11/20)《厚生労働省》 |
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【技術の概要】
【既存手法(経皮的肝生検)との比較】
•
<重篤な出血性合併症の頻度(エビデンスレベル1a)>
頸静脈からカテーテルを肝静脈に進め
肝静脈の中から専用生検針で穿刺し
肝組織を採取する(局所麻酔下)
経皮的肝生検 (D-412)
3.3 - 7.1%
1)
PT-INR 1.2以上の高出血リスク症例1)
経頸静脈的肝生検
【対象疾患】
0.33%
2)
1) Gut, 2020;1382–1403 (34論文のメタアナリシス)
2) Journal of Hepatology,2007, 284–294 (7,469症例のシステマティックレビュー)
•
肝生検術を必要とする肝疾患
<適正組織採取率>
両者でほぼ同等1) ⇒ 安全かつ正確な診断
(患者ごとに適切な治療へ)
※ 特に経皮的肝生検が禁忌とされてきた出血リスクの高い症例
(例:造血幹細胞移植後の移植片対宿主病(GVHD)の確定診断)
普及性:10年間で1,029例(2012-21年、IVR学会症例データベース)
【ガイドライン等での位置づけ】
1.英国の肝生検ガイドライン1):
高リスク症例*における肝生検
⇒ 経頸静脈的肝生検を強く推奨
*高リスク症例 = 胆管拡張、アミロイドーシス、高度肥満、大量腹水、
血液凝固異常(PT-INR 1.4以上)、血小板減少など
2.国内の造血細胞移植ガイドライン:
造血幹細胞移植後に合併する肝類洞症候群が
疑われる症例に対する肝生検 ⇒経頸静脈的生検を推奨
【診療報酬上の取扱希望】
•
D 検査(点数:31,528点)
(外保連試案における難易度Dであり既存の経皮的肝生検よりも高難度)
頸静脈から挿入された
カテーテルを右肝静脈に誘導
専用生検針で組織採取
⇒病理診断へ
1420
<参考:海外での公的医療保障への収載状況>
米国メディケア償還対象: APC code 5184 "Level 4 Vascular Procedures",
CPT code 37200, 75970, 36011
英国NHS National Tariff収載: "Percutaneous Transvascular Biopsy of Lesion of Liver
(HRG Code: YG10Z)"