提案書08(1402頁~1600頁)医療技術評価・再評価提案書 (61 ページ)
出典
公開元URL | https://www.mhlw.go.jp/stf/shingi2/0000190899_00011.html |
出典情報 | 中央社会保険医療協議会 診療報酬調査専門組織・医療技術評価分科会(令和5年度第1回 11/20)《厚生労働省》 |
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整理番号
※事務処理用
提案される医療技術名
申請団体名
308103
眼瞼光線治療(IPL)
日本角膜学会
26眼科
主たる診療科(1つ)
提案される医療
技術が関係する
診療科
00なし
関連する診療科(2つまで)
00なし
提案される医療技術又は提案される医療技術に類似した医
療技術の提案実績の有無
無
過去に提案した年度
(複数回提案した場合は、直近の年度)
リストから選択
「実績あり」の
場合、右欄も記 提案当時の医療技術名
載する
有無をリストから選択
追加のエビデンスの有無
提案される医療技術の概要
(200字以内)
適応疾患はマイボーム腺機能不全およびマイボーム腺梗塞である。IPLとはIntensed Pulsed Lightの略であり、キセノンラン
プから発生させたスペクトル光をハンドピースから患者の眼瞼周囲に照射して、マイボーム腺梗塞を解除しマイボーム腺機能
を回復させる治療である。
文字数: 136
対象疾患名
保険収載が必要な理由
(300字以内)
マイボーム腺機能不全(MGD)
マイボーム腺機能不全は眼不快感の原因となるが、ドライアイの主な原因の一つにもなっている。多くの患者は点眼にて治療
できるが、点眼治療では有効な効果が得られない重症患者に対しては、海外ではIPL照射が行われており、エビデンスも確立
している。日本眼科学会におけるマイボーム腺機能不全診療ガイドライン(2023年2月発行)においても、IPLは推奨される治
療として掲載されている。わが国では、2022年12月にIPLの医療機器がマイボーム腺機能不全の治療に対して承認がされてお
り、既存の治療では十分な効果が得られないマイボーム腺機能不全患者の治療のために普及させるべき治療であると思われ
る。
文字数: 290
【評価項目】
①提案される医療技術の対象
・疾患、病態、症状、年齢等
疾患:マイボーム腺機能不全
病態:様々な原因(加齢、感染、薬剤等)によりマイボーム腺の開口部が閉塞し腺機能が低下することにより涙液層の異常
(ドライアイ)や眼表面の炎症が生じる。
症状:眼不快感、異物感、乾燥感、圧迫感、流涙などの自覚症状がある。
年齢:加齢によってマイボーム腺機能は低下するため高齢者が多いが、コンタクトレンズ装用者などの若年者にも生じる
②提案される医療技術の内容
・方法、実施頻度、期間等
(具体的に記載する)
ハンドピースから照射されるスペクトル光を眼瞼周囲に複数か所照射する(10-30か所)。眼球保護のための保護眼鏡(施術
者)およびアイシールド(患者用)を用いる。1回で終了することもあるが、複数回(3-4回)行う場合もある。
日本角膜学会の概算では患者数は年間3,500例程度と考えており、1年間に3回行うこととして年間10,500件と概算する。
③対象疾患に対
して現在行われ
ている医療技術
(当該医療技術
が検査等であっ
て、複数ある場
合は全て列挙す
ること)
区分
区分をリストから選択
特になし
番号
医療技術名
既存の治療法・検査法等の内容
④有効性・効率性
・新規性、効果等について③との比較
・長期予後等のアウトカム
研究結果
現在、MGDに対しては、温罨法や眼瞼の清拭といったセルフケアと、抗菌薬やステロイド点眼といった局所治療が行われてい
る。
MGDに対するIPLは自覚症状、マイボーム腺開口部・周囲所見、マイバムグレード、涙液層破壊時間、角膜上皮障害などの改善
に有効であるうえ、有害事象の頻度が低い(参考文献1)。比較的新しい治療であるため、長期予後は不明である。
マイボーム腺診療ガイドラインのシステマティックレビューによると、MGDに対するIPL治療については、これまで7篇のラン
ダム化比較試験(RCT)が報告されており、MGDの治療効果判定に重要なアウトカムが評価されている。その結果、エビデンス
的には本治療はMGDの治療に対して強く推奨するとなっている。しかしながら、保険適応でないためにワンランク下の「弱い
推奨」となった(参考文献1)
⑤ ④の根拠と
なる研究結果等
1a
ガイドライン等での位置づけ
ガイドライン等での記載あり(右欄に詳細を記載す
る。)
年間対象患者数(人)
3,500
国内年間実施回数(回)
10,500
マイボーム腺機能不全診療ガイドライン(日本眼科学会雑誌、2023
年2月、127(2), 109-228)においてIPLはMGD対する治療として「実
施する」ことを弱く推奨する、とされている(参考文献1)
⑥普及性
※患者数及び実施回数の推定根拠等
日本角膜学会の概算では患者数は年間3,500例程度と考えており、1年間に3回行うこととして年間10,500件と概算する。
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