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提案書08(1402頁~1600頁)医療技術評価・再評価提案書 (44 ページ)

公開元URL https://www.mhlw.go.jp/stf/shingi2/0000190899_00011.html
出典情報 中央社会保険医療協議会 診療報酬調査専門組織・医療技術評価分科会(令和5年度第1回 11/20)《厚生労働省》
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⑦倫理性・社会的妥当性
(問題点があれば必ず記載)

⑧点数等見直し
の場合

見直し前
見直し後
その根拠

妊婦、産婦、授乳婦及び小児等への適用
●妊婦または授乳婦については安全性と有効性が確認されていないので、十分患者の状態を観察しながら使用し、異常が認められた場合は使用を
中止すること。
4,620点
4,620点
医療技術そのものに変更はないため。

区分
⑨関連して減点
や削除が可能と
考えられる医療
技術(当該医療
技術を含む)

該当なし

その他(右欄に記載。)

番号
技術名

なし
なし

具体的な内容

なし
減(-)

プラスマイナス

⑩予想影響額

予想影響額(円)

マイナス60,280,000円(手術回避の効果を加味すれば更にマイナス額が増大する。)

その根拠

文献3より、脛骨骨折の治療期間が154日から96日と58日間(8週間)短縮している。週に1回通院し、骨折の骨癒合評価には正側面・両斜位の4枚
の下腿レントゲンを必要とするので、画像診断335点+再診(外来管理加算)126点=461点、8週間の通院で461点×8週=3,688点。更に通常、週に1
回運動器リハビリテーションを行うため、185点×8回(8週間)=1,480点で合計5,168点の医療費削減となる。(4,620点-5168点=-548点)×最大
11,000名×年間1回×10=-60,280,000円文献5で、疲労骨折を含む第5中足骨遷延癒合30例に対するレトロスペクティブ研究では、(30症例のう
ち、Jones骨折が13例)超音波骨折治療器使用による手術回避で、年間7,765ポンド(1,252,482円)の節約となる効果があったと高いエビデンス
レベル(level4)で報告した。日本での報告論文はないが、実際は手術になる症例もあり、手術を回避できることで医療費削減に有効である。

備考
⑪算定要件の見直し等によって、新たに使用される医薬
品、医療機器又は体外診断薬

特になし

⑫その他

特になし

⑬当該申請団体以外の関係学会、代表的研究者等

⑭参考文献1

⑭参考文献2

⑭参考文献3

⑭参考文献4

⑭参考文献5

日本臨床整形外科学会、超音波骨折治療研究会、日本整形外科学会、日本骨折治療学会、日本超音波医学会

1)名称

Update on stress fractures in female athletes: epidemiology, treatment, and prevention

2)著者

Chen YT、 Tenforde AS、 Fredericson M

3)雑誌名、年、月、号、ページ

Curr Rev Musculoskelet Med、2013、6、2、173-181

4)概要

疲労骨折に対する従来の治療法は、保存的加療が主であり、安静や消炎鎮痛剤の投与、足底板の処方、再発予防の理学療法などの直接骨折部にア
プローチしない治療法が一般的で、症状が長期化し治療に難渋するケースも多く報告されている。

1)名称

下肢の疲労骨折に対する低出力超音波パルスの効果

2)著者

帝京大学スポーツ整形外科

根井雅、笹原潤、宮本亘、豊岡青海、塚田圭輔、安井洋一、中川匠、河野博隆

3)雑誌名、年、月、号、ページ

日本臨床スポーツ医学会誌 (Japanese Journal of Clinical Sports Medicine) 、2020年08月31日、28巻、3号、413-416

4)概要

超音波骨折治療法を用いて、下肢疲労骨折を治療した。脛骨疲労骨折は9.9週(3-16)、大腿骨骨幹部疲労骨折8.4週(3-17)、中足骨疲労骨折が6.7
週(4-10)と、脛骨・大腿骨・中足骨の疲労骨折全てにおいて、保存的加療に比べ治癒期間が有意に短縮し、超音波骨折治療の有効性が示唆され
た。

1)名称

Effect of Low-Intensity Pulsed Ultrasound Treatment for Delayed and Non-union Stress Fractures of the Anterior Mid-Tibia in
Five Athletes

2)著者

Uchiyama Y、Nakamura Y、Mochida J、et al.

3)雑誌名、年、月、号、ページ

Tokai J Exp Clin Med、2007、32、121-125

4)概要

平均22才の若年者跳躍型の脛骨疲労骨折5例に対して20分/日連日超音波治療を行ったところ、発症からスポーツ復帰までの期間が平均3ヶ月、骨
折部の疼痛が完全に消失するのに3.8ヶ月と従来の保存的治療に比べ、統計学的に有意に治療期間が短縮した。

1)名称

Acceleration of Tibial Fracture-Healing by Non-Invasive Pulsed Ultorasaund

2)著者

Heckman J.D.、et al

3)雑誌名、年、月、号、ページ

J.Bone Joint Surg 1994,76-A;26-34

4)概要

超音波骨折治療法を用いて、下肢脛骨骨折を治療した。超音波骨折治療器使用が33例、非使用34例の骨折骨癒合までの期間を比較した。骨癒合ま
での期間は、使用群96日、非使用群154日と使用群で58日間(38%)期間が短縮し、統計学的に有意な期間短縮効果を示した。

1)名称

The use of low-intensity pulsed ultrasound in treating delayed union of fifth metatarsal fracturess

2)著者

Kar Hao Teoh, Robert Whitham, Jenny F. Wong, Kartik HariharanS

3)雑誌名、年、月、号、ページ

The Foot 35 (2018) 52–55

4)概要

疲労骨折を含む第5中足骨遷延癒合30例に対するレトロスペクティブ研究では、(30症例のうち、Jones骨折が13例)LIPUS(超音波骨折治療器)
使用による手術回避で、年間7,765ポンド(1,252,482円)の節約となる効果があったと高いエビデンスレベル(level4)で報告した。

※⑬については、1.の「主たる申請団体」および「上記以外の申請団体」以外に、提案される医療技術に関する研究、会合、論文発表等を実施している学会等の関連団体や研
究者等の名称を記載すること。

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