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【資料No.1】2.5_臨床に関する概括資料 (130 ページ)

公開元URL https://www.mhlw.go.jp/stf/newpage_29325.html
出典情報 薬事・食品衛生審議会 薬事分科会(令和4年度第5回 11/22)、医薬品第二部会(令和4年度第13回 11/22)(合同開催)《厚生労働省》
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S-217622

図 2.5.4.2-1

2.5 臨床に関する概括評価

COVID-19 発症から無作為割付までの時間 (72 時間未満,72 時間以上) 別の
ウイルス力価及びウイルス RNA 量の推移:Phase 2b Part (ITT1 集団)

3. 主要評価項目の評価対象症状
主要評価項目の評価対象症状は,COVID-19 症状としてデータを取得した 12 症状全てから,
Phase 3 Part の症例集積時に流行していたオミクロン株で特徴的であった,鼻水又は鼻づまり,
喉の痛み,咳,熱っぽさ又は発熱,及びけん怠感 (疲労感) の 5 症状に変更した.
昨今,集団免疫の獲得及び新たなウイルス変異株の出現により,COVID-19 に特徴的な症状は
変化していることが示されている [36].オミクロン株の流行期に実施した T1221 試験の
Phase 2b Part (症例登録時期:2022 年 1 月 3 日~2022 年 2 月 9 日) 及び Phase 3 Part (症例登録時
期:2022 年 2 月 10 日~2022 年 7 月 10 日) では,ベースライン時点で,呼吸器症状の 1 つであ
る息切れ (呼吸困難) を有する被験者の割合は少なく,一方で,中等度以上の鼻水又は鼻づまり,
喉の痛み,咳の呼吸器症状,熱っぽさ又は発熱,けん怠感 (疲労感) の症状が多いという特徴が
あった (図 2.5.4.2-2 参照).実際に,広島県からの報告において,第 6 波及び第 7 波 (Phase 2b
Part 及び Phase 3 Part の実施期間) の期間中に,呼吸器症状に加えて,発熱,全身けん怠感の症
状が多くみられたことが示されている [42].
以上の臨床試験データ及び報告を踏まえて,オミクロン株の流行期に実施した Phase 3 Part の
主要評価項目では,本剤の臨床上の治療効果をより適切に評価するため,12 症状全てに基づく
評価項目を用いるのではなく,オミクロン株でより問題となっている臨床症状を中心とした,
鼻水又は鼻づまり,喉の痛み,咳の呼吸器 3 症状に熱っぽさ又は発熱,けん怠感 (疲労感) を加
えた 5 症状 (以降,特に明記しない限り,5 症状は鼻水又は鼻づまり,喉の痛み,咳,熱っぽさ
又は発熱,けん怠感 [疲労感] を表す) を用いて,有効性を評価することが適切と判断した.
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