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【資料No.1】2.5_臨床に関する概括資料 (60 ページ)

公開元URL https://www.mhlw.go.jp/stf/newpage_29325.html
出典情報 薬事・食品衛生審議会 薬事分科会(令和4年度第5回 11/22)、医薬品第二部会(令和4年度第13回 11/22)(合同開催)《厚生労働省》
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S-217622

2.5 臨床に関する概括評価

COVID-19 の 12 症状以外では,味覚異常及び嗅覚異常について,被験者日誌でそれぞれ 3 段
階 (0:通常通り,1:通常に比べて感じない,2:全く感じない) で評価された.
また,Phase 2b Part の有効性のもう 1 つの主要評価項目である,Day 4 における SARS-CoV-2
のウイルス力価のベースラインからの変化量に対する主解析として,ITT1 集団における軽症/中
等症の SARS-CoV-2 感染者を対象に,Day 4 におけるウイルス力価のベースラインからの変化
量を応答,COVID-19 発症から無作為割付までの時間,SARS-CoV-2 ワクチン接種の有無,及び
ベースライン時のウイルス力価を共変量とする共分散分析を適用し,両側有意水準 0.05 で
S-217622 各用量群とプラセボ群の間で対比較を行った.
Phase 2a Part では,軽症/中等症又は無症候の SARS-CoV-2 感染者での,各時点における SARSCoV-2 のウイルス力価のベースラインからの変化量を主要評価項目とした.軽症/中等症の
SARS-CoV-2 感染者集団,無症候の SARS-CoV-2 感染者集団,及びこれらを併せた全集団それぞ
れについて,mITT 集団を対象に,各時点における SARS-CoV-2 のウイルス力価のベースライン
からの変化量の要約統計量を算出した.さらに,全集団において van Elteren 検定を適用し,両
側有意水準 0.05 で各時点におけるウイルス力価について各用量群とプラセボ群の間で対比較を
行った.また,事後解析として,Phase 2b Part の Day 4 における SARS-CoV-2 のウイルス力価の
ベースラインからの変化量と同様の解析として,ベースライン時のウイルス力価を共変量に含
む共分散分析を行った.
また,Phase 3 Part 及び Phase 2b/3 Part における主要な副次評価項目である,SARS-CoV-2 のウ
イルス力価陰性が最初に確認されるまでの時間を評価した.Phase 2a Part の mITT 集団及び
Phase 2b Part の ITT1 集団を対象に,層別 log-rank 検定を用いて,両側有意水準 0.05 で SARSCoV-2 のウイルス力価陰性が最初に確認されるまでの時間について S-217622 各用量群とプラセ
ボ群の間で対比較を行った.軽症/中等症の SARS-CoV-2 感染者集団,無症候の SARS-CoV-2 感
染者集団,及びこれらを併せた全集団それぞれにおいて各群の Kaplan-Meier 曲線を描き,SARSCoV-2 のウイルス力価陰性が最初に確認されるまでの時間の中央値とその 95%信頼区間を算出
した.さらに中央値の群間差とその 95%信頼区間も算出した.
加えて,軽症/中等症の SARS-CoV-2 感染者での,COVID-19 症状が回復するまでの時間,各
時点における COVID-19 の 12 症状合計スコアのベースラインからの変化量,及び COVID-19 症
状 が 回 復 し た 被 験 者 の 割 合 も 評 価 し た . COVID-19 症 状 の 回 復 の 定 義 を 以 下 に 示 す
(5.3.5.1-01_T1221 CSR (Phase 2b Part)_Appendix 16.1.1 参照).
COVID-19 症状の「回復」は,治験薬投与開始時点から COVID-19 の 12 症状全てが下記の通
りに消失,維持又は改善した時点を指し,その状態が少なくとも 24 時間持続しているとき,当
該被験者の COVID-19 症状は回復したと判断した.


COVID-19 発症前から存在した既存症状で,ベースライン (投与前検査) 時点で悪化し
ていると被験者が判断した症状については,ベースライン時点の重症度から改善する
必要がある (ベースライン時の重症度が軽度は除く).



COVID-19 発症前から存在した既存症状で,ベースライン (投与前検査) 時点で悪化し
ていないと被験者が判断した症状については,ベースライン時点の重症度を維持又は
改善する必要がある (ベースライン時の重症度が軽度は除く).
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