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資料1-3:デジタル社会の実現に向けた重点計画(案) (42 ページ)

公開元URL https://www.digital.go.jp/councils/social-promotion/38606249-07b3-4176-a538-58e0c64a488a/
出典情報 デジタル社会推進会議(第4回 6/6)《デジタル庁》
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インド:高い実行力を武器に ID や API 群(IndiaStack33)を整備し国家インフラとして
アジャイル的に浸透させることにより、約 14 億人の国民生活をデータの力で一変させて
いる。
シンガポール:SmartNation 構想34の下、国家全体のデジタル化を強力に推進し、行政の
効率化に加え、官民連携した先進的なデータ活用も進んでいる。
けん
米国:医療・運輸等の一部の産業分野が牽引し、民間主体で共通基盤の整備をリードし
ている。また、政府は、各機関に置かれた CDO を中心にデータ利活用とガバナンス強化に
取り組んでいる。
③ 我が国のデータ戦略の進捗状況
我が国は、
「包括的データ戦略」を 2021 年(令和3年)6月に策定して以降、第1層:
インフラ、第2層:データ、第3層:連携基盤(ツール)
、第4層:利活用環境、第5層:
ルール(データガバナンス/トラスト基盤等)
、第6層:社会実装過程における業務改革=
ビジネスプロセス・リエンジニアリング(BPR)
、第7層:本戦略の目標はデータがつなが
ることで「新たな価値を創出」すること、というアーキテクチャ35に従い、社会の基盤やル
ールの整備を進めるとともに、先進各国と協調してデータ基盤整備を進めてきた。
これまで、
「インフラ」は 5G・データセンターの整備等を推進し、
「データ」は、ベース・
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レジストリの整備が始まり、GIF を始めとしたデータの標準化に向けた取組やオープンデ
ータの推進も強化されている。「連携基盤(ツール)」は、SIP37で開発したシステム、
CADDE(Connector Architecture for decentralized Data Exchange)
、これの成果を活用
して DSA(データ社会推進協議会)が社会実装を進めている DATA-EX の社会実装の検討、
デジタル田園都市国家構想でのデータ連携基盤の実装が始まっている。
「利活用環境」は、
情報銀行の展開に向けて検討等が始められており、
「ルール」は、トラスト基盤や Trusted
Web の検討、データ取扱いルール実装の推進等に取り組んできた。
一方、社会全体でのデータに係る理解やリテラシーの低さ、IT 企業等でのデータエンジ
ニアの不足、プライバシー、セキュリティへの懸念や AI 活用の遅れ等があり、データ整
備・利活用環境の整備は、十分に進んでいるとは言い難い状況である。
これらの状況を踏まえて必要となる措置を講じた上で、我が国は、諸外国の急速なサー
ビス展開や技術動向の変化を捉えつつ、デジタルアーカイブ38として整備すべきものを含
め、整備する行政データ(行政機関が保有するデータ)の範囲について検討するとともに、
「信頼性のある自由なデータ流通(DFFT)」の提唱国として、欧米や ASEAN 等の諸外国と連
携し、国際的なリーダーシップを発揮しながら、従来以上のスピードで取組を推進してい
くことが求められている。

33

国民識別番号制度「Aadhaar」を土台とするオープン API 群
「より良い暮らし、より多くの機会、より強固なコミュニティ」を実現しようとする構想
35
上述の7つの階層に加え、各階層のそれぞれの取組に当たって、階層横断的な要素として人材、セキュリティを検
討する必要があるとしている。
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政府相互運用性フレームワーク(Government Interoperability Framework)
37
内閣府が主導する「戦略的イノベーション創造プログラム」
38
様々なデジタル情報資源を収集・保存・提供する仕組みの総体をいう。
34

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