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資料1-3:デジタル社会の実現に向けた重点計画(案) (70 ページ)

公開元URL https://www.digital.go.jp/councils/social-promotion/38606249-07b3-4176-a538-58e0c64a488a/
出典情報 デジタル社会推進会議(第4回 6/6)《デジタル庁》
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にする。災害時にはデータの信頼性が確保されていることが重要であることから、データ
連携基盤の構築に当たっては、次期総合防災情報システムとのデータ連携に向けた取組
を進める。
防災分野で活躍する民間企業等の力を引き出すために、防災 DX 官民共創協議会等の枠
組みを活用しながら、優れたアプリやサービスについて、防災 DX サービスマップやサー
ビスカタログなどの形で整理し、防災の現場で迅速に検索し、簡便に入手することができ
るようにする。さらに、自治体がベンダーロックインを回避しつつ、必要なアプリやサー
ビスを迅速・円滑に調達できる環境を整えるため、ベスト・リファレンスの調達時に必要
となる標準的な要件・機能等について、実証調査等を通じて整理し、担当者向けにガイダ
ンスしたモデル仕様書として作成・公表する。将来的には、デジタルマーケットプレイス
との連携・活用も図りながら、
各自治体における導入手続の更なる迅速化・円滑化を図る。
具体的な防災アプリ等の開発・利活用の促進に当たっては、防災 DX 官民共創協議会等
と連携し、防災 DX サービスマップ等を基に、避難ルート案内、避難所運営効率化等の重
点的に開発すべきテーマを明らかにしながら、取り組んでいく。また、災害の状況に応じ
た命を守る防災行動や適切な支援を行うためには、個人の周辺のリスクや被害状況、個人
の健康状態などに応じた対応をとることが重要となることから、位置情報やマイナンバ
ーカードを使った実証事業に取り組み、それらの活用を推進する。
ウ 未来に向けた構想の推進
SIP 第3期(2023~2027 年度(令和5年度~令和9年度)
)等において、現実空間とサ
イバー空間を高度に融合させ、先端 ICT、AI 等を活用した「災害対応を支える情報収集・
把握のさらなる高度化」と「情報分析結果に基づいた個人・自治体・企業による災害への
対応力の強化」に向けた研究開発に取り組む。
また、自然現象と社会現象の両面に対する防災科学技術の特性に鑑み、レジリエントな
社会の実現に向け、産学共創の下、SIP4D68を核とした各種情報システムの連接・連動や、
衛星・IoT センサ等によって得られる情報の統合、先手を打つ災害対応に有効な情報プロ
ダクツの生成・統合・発信等について、先端デジタル技術を活用した研究開発を一層推進
する。加えて、災害時における国・都道府県等の連携手順の標準化に関する調査研究や、
シミュレーションによって地方公共団体等の防災実務の現場を支援する災害対応業務支
援システムを開発するなど、総合知も活用した研究開発を実施する。また、AI を活用し
た救急隊運用最適化による現場到着時間の短縮を図るシステム構築を推進するとともに、
消防分野における AI の活用を含めた DX に関する研究開発を推進する。
エ 災害時の保健・医療・福祉に関する横断的な支援体制の構築
SIP 第2期において作成された「災害時保健医療福祉活動支援システム(D24H)
」につ
いては、被災市町村の保健・医療・福祉に関する情報を自動で収集し、解析、マッピング
による視覚化等を行い、被災都道府県、市町村における災害対応に活用されている。2024
年度(令和6年度)には、本システムの運用の改善を図り、災害時の保健・医療・福祉に
関する横断的な支援体制の構築を図る。

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SIP の一環として、国立研究開発法人防災科学技術研究所(防災科研)と株式会社日立製作所が、2014 年(平成 26
年)から共同で研究開発を進めてきた、基盤的防災情報流通ネットワークのこと。SIP4D は災害対応に必要とされ
る情報を多様な情報源から収集し、利用しやすい形式に変換して迅速に配信する機能を備えた、組織を超えた防災
情報の相互流通を担う基盤的ネットワークシステム。

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