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提案書04(0599頁~0801頁)医療技術評価・再評価提案書 (11 ページ)

公開元URL https://www.mhlw.go.jp/stf/shingi2/0000190899_00011.html
出典情報 中央社会保険医療協議会 診療報酬調査専門組織・医療技術評価分科会(令和5年度第1回 11/20)《厚生労働省》
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概要図書式

提案番号(6桁)

申請技術名

申請学会名

243102

心臓ペースメーカ指導管理料 遠隔モニタリング加算(植込型心電図の場合)

日本循環器学会

【技術の概要】
【既存の治療法との比較】

 現在、原因不明の失神や塞栓源不明脳塞
栓症に対して植込型心電図記録計(ILR:
implantable loop recorder)が広く用い
られており、2022年は国内で年間5500件
実施されており、増加傾向にある。
 ILR植込み後の不整脈検出方法に2016年以
降は遠隔モニタリングが多く用いられて
いるが、ペースメーカや植込型除細動器
の遠隔モニタリング加算(B001-12注5)
のような保険収載がなされていない。

・後向き観察研究
・n=109, 失神・動悸の自覚のある患者
・ILRによる有意な不整脈発作の検出までの時間
- 遠隔モニタリング群:56日
- 従来群(3ヶ月毎対面診察):260日
→有意に検出までの時間を短縮した(p<0.001)
日本不整脈デバイス工業会(JADIA)データ

【対象疾患】

・遠隔モニタリングで平均187日ほど早期に治療可能になった
・有害事象なし
YD Hernandez,et al. Rev Esp Cardiol (Engl Ed). 2013 Dec;66(12):943-8.

①心原性失神が疑われる原因不明の失神
②塞栓源不明脳塞栓症(ESUS:embolic stroke of
undetermined source), 潜因性脳梗塞

【診療報酬上の取扱い】
・B001-12注5
心臓ペースメーカ指導管理料 遠隔モニタリング加算
に「植込型心電図の場合」を追加する。
・予想影響額
- ILRの遠隔モニタリング加算を1ヶ月毎に260点と仮定
(B001-12注5;ペースメーカ 260点, 植込型除細動器 480点)
- 年1回以上の対面診察が推奨:12ヶ月毎の受診を仮定
- 年間 630円/名の削減(内訳は提案書参照)
- 年間 630円/名×5.658台/年間 = 年間 -3,564,540円の削減

日本循環器学会/日本不整脈心電学会
2022年改訂版 不整脈の診断とリスク評価に関するガイドライン

・ ILRの積極的導入による余分な検査の省略が可能かつ,
遠隔モニタリングの導入によって外来通院頻度が減るため,
上記予想額以上の総コストの削減が期待される。
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