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提案書04(0599頁~0801頁)医療技術評価・再評価提案書 (66 ページ)

公開元URL https://www.mhlw.go.jp/stf/shingi2/0000190899_00011.html
出典情報 中央社会保険医療協議会 診療報酬調査専門組織・医療技術評価分科会(令和5年度第1回 11/20)《厚生労働省》
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概要図書式

提案番号(6桁)

申請技術名

申請学会名

245202

超音波内視鏡検査(胆膵疾患診断目的の超音波内視鏡検査加算の増点)

日本消化器内視鏡学会

【技術の概要】
胃・十二指腸ファイバースコピーの際に、スコープ先端部に搭載された超音波探触子を用いて、
胆膵領域を高解像度で詳細に観察し、胆膵疾患を診断する。
【対象疾患】
胆膵疾患

(左図)超音波内視鏡のみ描出されたステージ
IA早期膵癌(最大径7mm)の超音波内視鏡像
と切除組織像
この小膵癌は造影CT、MRI、腹部超音波では
描出されていない

【提案内容】
超音波内視鏡検査加算は、区分番号D295からD323まで及びD325に掲げる、様々な疾患を対象とした様々な内視鏡検査
が対象となっているが、胆膵疾患診断目的に限る超音波内視鏡検査加算の増点を提案する。
【他の検査法との比較】
造影CT検査、腹部超音波検査、MRI検査などの他の画像診断法と比較すると胆膵領域を高解像度で観察することができる。
特に、膵癌の診断における他の画像診断と比較した超音波内視鏡検査の優越性は、十分なエビデンスがあり、膵癌診療ガイド
ラインにおいても記載されている。
胆膵疾患を対象とした場合には、専用機を用いて上部消化管に加えて全胆膵領域を観察できる。他の臓器の超音波内視鏡検
査が内視鏡検査の付加的検査であることと比較すると、胆膵領域においては超音波画像が検査の中心的役割を担い、一回の
検査で得られる情報量が各段に多く、撮像に専門技術を要する。
【有効性及び診療報酬上の取扱い】
超音波内視鏡検査は、胆膵疾患、特に5年生存率8.5%の膵癌に対する早期診断には欠かせない画像検査として位置付けら
れている。一方で、本検査の診療報酬点数は、高診断精度があるにも関わらず、胆膵疾患に対するMRI検査の点数と比較する
と低く、さらに導入コストとランニングコストから採算性の問題があるため、実施していない施設がある。




(現在の診療報酬点数)胃・十二指腸ファイバースコピー1,140点+超音波内視鏡検査加算300点= 1,440点
MRI検査(3テスラ以上)1,620点より低い
外保連試案2022から算出すると15,394点となるが、導入コストとランニングコストを考慮すると最低1,900点は必要

胆膵領域における超音波内視鏡検査加算の増点は本検査の普及を後押しし、他の画像診断検査よりも優先的に超音波内視鏡
検査を用いて精査することで、膵癌が早期に診断され外科切除できる患者数が多くなり、膵癌の5年生存率が改善することが
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期待される。さらに非再発率が改善すれば、再発に伴う化学療法などの治療費削減に繋がる可能性がある。