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提案書04(0599頁~0801頁)医療技術評価・再評価提案書 (33 ページ)

公開元URL https://www.mhlw.go.jp/stf/shingi2/0000190899_00011.html
出典情報 中央社会保険医療協議会 診療報酬調査専門組織・医療技術評価分科会(令和5年度第1回 11/20)《厚生労働省》
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④普及性の変化
※下記のように推定した根拠

年間対象者数の
変化

年間実施回数の
変化等

見直し前の症例数(人)

8,550

見直し後の症例数(人)

57,000

見直し前の回数(回)

102,600

見直し後の回数(回)

684,000

⑤医療技術の成熟度
・学会等における位置づけ
・難易度(専門性等)

・施設基準
(技術の専門性
等を踏まえ、必
要と考えられる
要件を、項目毎
に記載するこ
と)

我が国において、AFに対してカテーテルアブレーションを施行する患者は75000人程度である。アブレーション施行例のうちOSA患者は75%と報告
されており(文献4)、OSA合併例は57,000人程度と推計される。AHI>15/hrの基準でOSAの未診断率は85%と報告されており(論文5)、OSAと診
断されていない例は48500人程度と推計される。

不整脈薬物治療ガイドライン(2020年改定版)においても、心房細動再発および心房細動治療効果の改善を目的としたSASの治療はクラスIIa適応
とされている。OSAの治療は、アブレーション施行施設で導入され、かかりつけ医で継続されることも多い。

施設の要件
(標榜科、手術件数、検査や手術の体 循環器内科、呼吸器内科を標榜していること
制等)
人的配置の要件
(医師、看護師等の職種や人数、専門 現在のCPAP施行施設と同様
性や経験年数等)
その他
(遵守すべきガイドライン等その他の 前述の不整脈薬物治療ガイドライン
要件)

⑥安全性
・副作用等のリスクの内容と頻度

副作用などのリスク増加は認めない

⑦倫理性・社会的妥当性
(問題点があれば必ず記載)

問題なし

⑧点数等見直し
の場合

見直し前

2,250

見直し後

2,250

その根拠

現在と同額

区分
⑨関連して減点
や削除が可能と
考えられる医療
技術(当該医療
技術を含む)

なし

その他(右欄に記載。)

番号
技術名

なし
なし

具体的な内容

なし
減(-)

プラスマイナス

⑩予想影響額

予想影響額(円)

30,862,714,000

その根拠

OSA合併例における心房細動アブレーション後の再発率は53%(論文4)、年間25700人程度である。再発例全員が2回目のアブレーションを受け
るとすると、一人あたりのアブレーション入院の総医療費は約200万円であり、総額51,400,000,000円となる。アブレーションを受けた未診断OSA
患者(22790=25700×85%))に、簡易PSGを用いてCPAPを導入した場合、治療費用は簡易PSGの検査費用7,200円×22790=164,088,000円、CPAPのレン
タル費用年間16200×22790=3,691,980,000円、CPAPの費用総額は533.286.000円である。CPAP使用にも関わらず、AF再発する例は22%であり、
5650人。CPAPの未装着患者は10〜36%とされており、CPAPを処方されているにもかかわらずAFが再発するのは4359人、これに対するアブレーショ
ンコストは10000人×200万=20,000,000,000円、CPAPを施行しなかった場合との差額は、30,866,714,000円となり、この分が減額できると考えら
れる。入院PSGによりCPAPを施行した場合には、OSA患者数は減少するが、CPAP施行患者が減少することにより、AF再発が増加、コスト削減は簡易
CPAPほどは期待できない。

備考

なし

⑪算定要件の見直し等によって、新たに使用される医薬
品、医療機器又は体外診断薬

なし

⑫その他

米国のメディケア・メディケイドサービスセンターのガイドラインでは、AHI≧15/時をCPAPの適応としている。

⑬当該申請団体以外の関係学会、代表的研究者等

なし

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