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提案書04(0599頁~0801頁)医療技術評価・再評価提案書 (174 ページ)

公開元URL https://www.mhlw.go.jp/stf/shingi2/0000190899_00011.html
出典情報 中央社会保険医療協議会 診療報酬調査専門組織・医療技術評価分科会(令和5年度第1回 11/20)《厚生労働省》
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医療技術評価提案書(保険既収載技術用)
整理番号

255201

※事務処理用

提案される医療技術名
申請団体名

低濃度酸素吸入
日本小児循環器学会
22小児科

主たる診療科(1つ)
提案される医療
技術が関係する
診療科

15心臓血管外科
関連する診療科(2つまで)
38その他(診療科名を右の空欄に記載する。)

集中治療科

提案される医療技術又は提案される医療技術に類似した
医療技術の提案実績の有無



過去に提案した年度
(複数回提案した場合は、直近の年
度)
「実績あり」の
場合、右欄も記
載する

提案当時の医療技術名

令和4年度

肺血流増加型先天性心疾患に対する低酸素療法



追加のエビデンスの有無



診療報酬区分
診療報酬番号

再評価区分(複数選択可)

024
1-A

算定要件の見直し(適応)

該当する場合、リストから○を選択

1-B

算定要件の見直し(施設基準)

該当する場合、リストから○を選択

1-C

算定要件の見直し(回数制限)

該当する場合、リストから○を選択

2-A

点数の見直し(増点)



2-B

点数の見直し(減点)

該当する場合、リストから○を選択



項目設定の見直し





保険収載の廃止

該当する場合、リストから○を選択



新規特定保険医療材料等に係る点数

該当する場合、リストから○を選択



その他(1~5のいずれも該当しない)

該当する場合、リストから○を選択

「6

提案される医療技術の概要(200字以内)

その他」を選んだ場合、右欄に記載

-

肺血流増加型先天性心疾患の重症患者に対し、空気に窒素を加えた低濃度酸素を吸入することにより肺血流を減少、体血流を増加させ、血行動態
を安定させる。重症な血行動態であることから、厳密なモニタリングと専門的な管理体制が必要である。

文字数: 112

再評価が必要な理由

低酸素療法は、重症な肺血流増加型先天性心疾患に対して、空気に窒素を加え吸入酸素濃度を下げ、肺血流を低下させる治療であり、厳密なモニ
タリング管理体制で行う必要がある。2005年-2008年の「肺血流量増加型先天性心疾患に対する低酸素濃度ガス吸入療法のてびき(成育医療研究
委託事業(17公-5))」で有効性が示されている。本治療は「JO24酸素療法の通知(3)肺血流増加型先天性心疾患の患者に対して呼吸循環管理を目
的として低濃度酸素吸入を行った場合は、区分番号(J024)酸素吸入の所定点数を算定する」とされ酸素療法に含まれている。また21%より酸素濃
度の低い空気により換気を行うことから、低い酸素濃度の専門的な厳密なモニタリングを必要とするが、概ね医療者の自発的な人的努力により賄
われている。本治療は 「酸素ガスを使用しないにも関わらず、J-024の酸素療法に含まれている」「厳密な管理体制とモニタリングに人手が必要
である」という点で酸素療法の保険点数では不十分であり、現状の見直しが必要である。そのためJ-024酸素吸入と別項目とし、適切な保険点数
への変更する必要がある。

【評価項目】

①再評価すべき具体的な内容
(根拠や有効性等について記載)

低濃度酸素吸入療法は、限られた重症先天性疾患の治療で厳密な管理が必要である。現在の保険診療における課題の有無を把握するために、管理
体制の全国調査を行ったところ、本治療において「少ない看護体制での診療」「治療に伴う医師の負担増加」が生じている施設の現状が明らかと
なった(添付1,2)。本療法の施行において診療の質の保持と医療安全の観点から、治療と必要なモニタリングにかかる人件費に関する診療報酬
の再評価が必要と考えられる。またこの治療は酸素を使用しないことと、一般処置の酸素吸入とは異なる特殊な治療であることから、酸素吸入と
は別の項目設定の見直しが必要と考えられる。

②現在の診療報酬上の取扱い
・対象とする患者
・医療技術の内容
・点数や算定の留意事項

・対象とする患者 高肺血流を呈する先天性心疾患
・技術内容 人工空気に窒素を付加し、低酸素濃度の空気を投与し、厳密な患者観察とモニタリング
・点数や算定の留意事項 一般処置の酸素吸入に含まれている


診療報酬区分(再掲)
診療報酬番号(再掲)

024

医療技術名

酸素吸入
治癒率、死亡率やQOLの改善等の長期予 生命を脅かす危機的重症病態において有効性が示されている対症治療であるが、疾患により予後が異なることから、本療法の長期的予後に関する
改善効果は不明である
後等のアウトカム

③再評価の根
拠・有効性
ガイドライン等での位置づけ

ガイドライン等での記載あり(右欄に詳細を記載す
十分なモニタリングの元で厳密な診療体制が必要とされている
る。)

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