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提案書04(0599頁~0801頁)医療技術評価・再評価提案書 (32 ページ)

公開元URL https://www.mhlw.go.jp/stf/shingi2/0000190899_00011.html
出典情報 中央社会保険医療協議会 診療報酬調査専門組織・医療技術評価分科会(令和5年度第1回 11/20)《厚生労働省》
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医療技術評価提案書(保険既収載技術用)
整理番号

※事務処理用

提案される医療技術名
申請団体名

243203
心房細動患者に合併した睡眠時無呼吸患者に対する在宅持続陽圧呼吸療法適応拡大
日本循環器学会
03循環器内科

主たる診療科(1つ)
提案される医療
技術が関係する
診療科

02呼吸器内科
関連する診療科(2つまで)
01内科

提案される医療技術又は提案される医療技術に類似した
医療技術の提案実績の有無



過去に提案した年度
(複数回提案した場合は、直近の年
度)
「実績あり」の
場合、右欄も記
載する

提案当時の医療技術名

令和4年度

心房細動患者に合併した睡眠時無呼吸患者に対する在宅持続陽圧呼吸療法適応拡大



追加のエビデンスの有無



診療報酬区分
診療報酬番号

再評価区分(複数選択可)

107-2
1-A

算定要件の見直し(適応)

1-B

算定要件の見直し(施設基準)

該当する場合、リストから○を選択

1-C

算定要件の見直し(回数制限)

該当する場合、リストから○を選択

2-A

点数の見直し(増点)

該当する場合、リストから○を選択

2-B

点数の見直し(減点)

該当する場合、リストから○を選択



項目設定の見直し

該当する場合、リストから○を選択



保険収載の廃止

該当する場合、リストから○を選択



新規特定保険医療材料等に係る点数

該当する場合、リストから○を選択



その他(1~5のいずれも該当しない)

該当する場合、リストから○を選択

「6

提案される医療技術の概要(200字以内)



その他」を選んだ場合、右欄に記載

心房細動(AF)患者に対して、カテーテルアブレーションは根治が期待できるが、睡眠時無呼吸(OSA)患者では有効性が低い。施行後、簡易睡眠
ポリグラフィーで無呼吸低呼吸指数(AHI)>20である患者をOSAを合併すると診断し、在宅持続陽圧呼吸療法(CPAP)を行うことにより、AFの再発
を減少させ、再アブレーションを予防する。これにより、AF患者の治療効果改善、医療費削減が得られる。

文字数: 190

再評価が必要な理由

OSAはAF発生のリスクであり、OSA合併例に対して、カテーテルアブレーション後にCPAPを行うことで、AFの再発率減少効果が明らかになってい
る。不整脈薬物治療ガイドライン(2020年改定版)においても、AF再発およびAF治療効果の改善を目的としたOSAの治療はクラスIIa適応とされて
いる(文献1)。CPAPの適応は現在、睡眠ポリグラフィー(PSG)で、無呼吸低呼吸指数(AHI)>20であることが確認されているもの、携帯型睡眠モ
ニター(簡易PSG)で、無呼吸低呼吸指数(AHI)>40であることになっているが、この基準は国際的にみても厳しい。また睡眠ポリグラフィーを行う
ためには入院による評価が必要であり、CPAP導入に検査の設備、スタッフの維持、検査時間、費用がかかる。年間約75000例施行されているAFア
ブレーション症例全例にスクリーニングを行うことは、現実的でなく費用がかかりすぎる。簡易PSGによるAHI>20でCPAPを導入することで、AF再
発を減少、医療費削減効果が期待できる

【評価項目】

①再評価すべき具体的な内容
(根拠や有効性等について記載)

AFアブレーションの問題点は、治療後再発患者の存在であり、2回目のアブレーションを行うことで、その再発率を軽減できる。しかし、2回のア
ブレーション治療は、合併症リスク、医療コストの増大を招く。近年、AF患者の生活習慣を改善することで、AF再発率が減らせることが明らかに
なっている。特に、OSAはAF新規発症、アブレーション後の再発リスクとの関連することが報告されている(文献2)。AFアブレーション施行例
おいてOSA患者は75%程度存在し、アブレーション後の再発率も高い。OSA合併AF患者にCPAPを行うことで、AF再発が60%減少できると報告されてい
る(文献3)。現在、CPAPの適応はPSGにおいてはAHI>20、簡易PSGにおいては、AHI>40とされている。国際的には、簡易PSGにおいても、PSGと同
様の診断効果があるとされ、簡易PSGにおけるAHAI>15によりOSAと診断、CPAPの適応を決定することが一般的である(文献4)。我が国において
は、PSG施行が困難なことから、OSAが見逃されている可能性も高いと考える。

②現在の診療報酬上の取扱い
・対象とする患者
・医療技術の内容
・点数や算定の留意事項

CPAPの適応は現在、1泊の入院を要する睡眠ポリグラフィーで、無呼吸低呼吸指数(AHI)>20であることが確認されているものとなっている。在
宅持続陽圧呼吸療法指導料として2250点が算定できる。



診療報酬区分(再掲)
診療報酬番号(再掲)

107-2

医療技術名

在宅持続陽圧呼吸療法指導管理料

治癒率、死亡率やQOLの改善等の長期
予後等のアウトカム

●心房細動アブレーション後の再発に関する予測因子としてOSAのハザード比は2.16である(Europace 2010; 12: 1084-1089)、●心房細動アブ
レーション後にCPAPを行うことで、60%再発低下効果がある(Heart Rhythm 2013;10:331-337)、●簡易PSGにおいてAHI≧15で治療を開始すべきで
ある(N Engl J Med 2019;380: 1442-1449)

ガイドライン等での位置づけ

不整脈薬物治療ガイドライン(2020年改訂版)、循環器領域における睡眠呼吸障害の診
ガイドライン等での記載あり(右欄に詳細を記載す
断・治療に関するガイドライン(2023年改訂版)において、心房細動再発および心房細動
る。)
治療効果の改善を目的としたOSAの治療はクラスIIa適応とされている。

③再評価の根
拠・有効性

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