提案書04(0599頁~0801頁)医療技術評価・再評価提案書 (31 ページ)
出典
公開元URL | https://www.mhlw.go.jp/stf/shingi2/0000190899_00011.html |
出典情報 | 中央社会保険医療協議会 診療報酬調査専門組織・医療技術評価分科会(令和5年度第1回 11/20)《厚生労働省》 |
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プレーンテキスト
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提案番号(6桁)
申請技術名
申請学会名
243202
血圧脈波検査装置
日本循環器学会
【技術の概要】
①血管機能検査(CAVI検査およびPWV検査):
心電図、心音図および脈波図を記録して脈波伝達時間を計測し、
血管の中膜機能を反映する動脈スティフネスを検査する技術
【既存の検査法との比較】
「脳卒中と循環器病克服 第二次5カ年計画」では、健診等にてABI検査
が行われている事例は少なく、ABI検査の結果に基づいて指導が行われ
る事も少ない事から、ABI0.9未満の患者への早期介入は動脈硬化疾患
すべての予防につながる重要な施策として記載。また、予防・国民へ
の啓発における重点施策では、心血管不全に対する先制医療として血
管機能検査の健診や医療機関への導入を促進する事も記載されている。
【有効性及び診療報酬上の取扱い】
米国では、AHA POLICY STATEMENTにて米国の無症候性PAD患者へのABI
検査の推奨は、マルコフモデルを用いて65歳以上の者に1回のABI検査
を実施し、その後スタチン等の予防的治療にて35年間の質調整生存年
あたり約890万円の費用対効果があるとし、州に限らず一貫した保険償
還がなされる事を推奨すると記載している。
②ABI検査:
オシロメトリック法を用いて四肢の血圧を記録し、その比率を計算
し、内膜のアテローム硬化を主体する、血流障害を検査する技術
【対象疾患】
本邦でのクリニカルシナリオ1の急性非代償性心不全(ADHF)と血管機
能検査(CAVI)との関係を調べた調査では、ADHFの入院患者を対象に1
年後の複合イベント(心臓死もしくは、ADHFによる再入院)発症は、
年齢等の交絡因子の調整後もCAVIは独立して、ハザード比は1.69で、
CAVIが8.65以上の高値群で有意に複合エンドポイントが発症する事を
予測できると報告されている。
10年間の冠動脈疾患発症の絶対リスクを評価する吹田スコアによるリ
スクを3つのカテゴリーとの比較においてもCAVIはそのリスクと菅家
下。また、血管機能検査は1標準偏差の増加で心血管疾患は21%発症し、
フラミンガムリスクスコアに追加するとリスク層別能は NRI: 0.247、
IDI: 0.0068であり、MACEに対してはGRACEスコアに追加すると層別能
NRI:0.337、IDI:0.028といずれも有意に増加する事が報告されている。
【診療報酬上の取扱い】
D検査
血管機能検査(CAVI検査およびPWV検査) 100点
「脳卒中と循環器病克服 第二次5カ年計画」での重要疾患である血
管病として、令和2年患者調査の概況から、心血管イベント発症者
ABI検査
100点
(心疾患(高血圧性のものを除く)、虚血性心疾患、脳血管疾患) 629
異なる血管病態を異なる検査で評価し、個別算定が適切と考える。
の総数数より、の年間対象者数は4,337,000人と考えられる。