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提案書04(0599頁~0801頁)医療技術評価・再評価提案書 (22 ページ)

公開元URL https://www.mhlw.go.jp/stf/shingi2/0000190899_00011.html
出典情報 中央社会保険医療協議会 診療報酬調査専門組織・医療技術評価分科会(令和5年度第1回 11/20)《厚生労働省》
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医療技術評価提案書(保険既収載技術用)
整理番号

243201

※事務処理用

提案される医療技術名
申請団体名

遠隔心大血管リハビリテーションオンライン管理指導料
日本循環器学会
03循環器内科

主たる診療科(1つ)
提案される医療
技術が関係する
診療科

36リハビリテーション科
関連する診療科(2つまで)
00なし

提案される医療技術又は提案される医療技術に類似した
医療技術の提案実績の有無



過去に提案した年度
(複数回提案した場合は、直近の年
度)
「実績あり」の
場合、右欄も記
載する

提案当時の医療技術名

令和4年度

遠隔心大血管リハビリテーションオンライン管理指導料



追加のエビデンスの有無
診療報酬区分
診療報酬番号

再評価区分(複数選択可)


000
1-A

算定要件の見直し(適応)

1-B

算定要件の見直し(施設基準)

該当する場合、リストから○を選択

1-C

算定要件の見直し(回数制限)

該当する場合、リストから○を選択

2-A

点数の見直し(増点)

該当する場合、リストから○を選択

2-B

点数の見直し(減点)

該当する場合、リストから○を選択



項目設定の見直し

該当する場合、リストから○を選択



保険収載の廃止

該当する場合、リストから○を選択



新規特定保険医療材料等に係る点数

該当する場合、リストから○を選択



その他(1~5のいずれも該当しない)

該当する場合、リストから○を選択

「6

提案される医療技術の概要(200字以内)



その他」を選んだ場合、右欄に記載

心リハの経験を有する医師、看護師、理学療法士または作業療法士が、医師の作成する運動処方に基づき、ハイリスク患者を除いたオンライン回
復期心臓リハビリテーションを必要とする患者群に対し、情報通信機器を用いて患者と直接双方向のコミュニケーションをとり、通院型と同様の
運動処方に基づいた運動指導、危険因子管理、患者教育を含めた包括的指導を行うものである。

文字数: 173

再評価が必要な理由

ADLの低下や時間およびアクセスの制約のため通院型心臓リハビリテーションが受けられない患者群に対し、オンライン心大血管リハビリテー
ションは安全で、通院型と同等かそれ以上の効果を有する治療手段であり、参加率ならびにアドヒアランスを向上させることが可能である(参考
文献1〜4)。現在施行中の厚労科研(2022年度)の中間解析からは、回復期心不全患者に対する半年間の心臓リハビリテーション施行は、全再入
院を21%以上低減させることが判明していることから、再入院予防による医療費削減が期待できる。退院後の後期回復期心リハが不可能であった
患者に対して、IoT技術を導入することで、再入院率の低下がもたらされる。

【評価項目】

①再評価すべき具体的な内容
(根拠や有効性等について記載)

オンライン心大血管リハビリテーションは通院型に比し、安全性は同等で有効性は同等ないしそれに勝るとされている(参考文献2)。高齢心不
全患者を対象にオンライン心臓リハビリテーションを実施した結果、参加率は94%で脱落例はなく、重大な有害事象は認められず、6分間歩行距離
は有意に改善した(参考文献 3)。動脈硬化性心血管疾患患者において遠隔医療による二次予防は通常の二次予防と比較してBMIや血圧、最高酸
素摂取量、6分間歩行距離、GSLTPAスコアに改善を認めた(参考文献4)。

②現在の診療報酬上の取扱い
・対象とする患者
・医療技術の内容
・点数や算定の留意事項

・対象は現行の心臓リハビリテーション対象疾患(心筋梗塞、狭心症、うっ血性心不全、慢性閉塞性動脈硬化症、心大血管手術後)で心臓リハビ
リテーションの適応がある患者のうち何らかの理由で通院型リハビリテーションが困難な患者。但し、ハイリスク患者(運動療法中に重篤な不整
脈出現の可能性のある患者など)は対象外とする。
・心臓リハビリテーション施行の安全性が確認できた後期回復期の患者に対して、情報通信機器を用いて患者と直接双方向のコミュニケーション
をとり、通院型と同様の運動指導、危険因子管理、患者教育を含め包括的に指導する。但し、運動器具の種類は問わない。
・オンライン心臓リハビリテーションは現行と同様の要件(知識と経験のある医師、看護師、理学療法士、または作業療法士)を満たし、かつ学
会の主催するオンライン心臓リハビリテーションに関する研修を終了したものにより、実施は専任の医師の管理下により行われるものとする.
・心大血管リハビリテーション再診料(情報通信機器を使用した場合)73点、および施設基準(Ⅰ)の心大血管リハビリテーション料は1日3単位
(205点×3=615点)を週に3回まで。
・運動機器を用いる場合、機器管理加算を月800点を上限として算定可能とする。


診療報酬区分(再掲)
診療報酬番号(再掲)

000

医療技術名

心大血管疾患リハビリテーション
スマートウォッチを使用したオンライン心臓リハビリテーションは施設集合型に比し、死亡率には差を認めないものの(参考文献1)、医療施設
治癒率、死亡率やQOLの改善等の長期予 から遠距離に住んでいながらもプログラム遵守率が高く、12ヶ月での全再入院を4%低下させ(参考文献2)、かかる費用は通院型と同等である
後等のアウトカム
(参考文献5)。

③再評価の根
拠・有効性
ガイドライン等での位置づけ

2021年発行「心血管疾患におけるリハビリテーションに関するガイドライン」において、
ガイドライン等での記載あり(右欄に詳細を記載す
運動耐容能、予後改善、冠疾患リスク改善、従来の外来通院型と同等の総医療費抑制効果
る。)
がある点において、推奨とエビデンスレベルはクラスⅡaである。

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