提案書04(0599頁~0801頁)医療技術評価・再評価提案書 (52 ページ)
出典
公開元URL | https://www.mhlw.go.jp/stf/shingi2/0000190899_00011.html |
出典情報 | 中央社会保険医療協議会 診療報酬調査専門組織・医療技術評価分科会(令和5年度第1回 11/20)《厚生労働省》 |
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整理番号
※事務処理用
提案される医療技術名
申請団体名
245102
内視鏡的十二指腸乳頭切除術
日本消化器内視鏡学会
04消化器内科
主たる診療科(1つ)
提案される医療
技術が関係する
診療科
18消化器外科
関連する診療科(2つまで)
リストから選択
提案される医療技術又は提案される医療技術に類似した医
療技術の提案実績の有無
有
過去に提案した年度
(複数回提案した場合は、直近の年度)
「実績あり」の
場合、右欄も記 提案当時の医療技術名
載する
令和2年度
内視鏡的乳頭切除術
有
追加のエビデンスの有無
提案される医療技術の概要
(200字以内)
内視鏡的乳頭切除術は十二指腸乳頭部に発生する腫瘍を内視鏡的に一括または分割切除する手技である。適応は乳頭部腺腫で
ある。本手技は呼吸・循環モニタリングをし静脈鎮静下に行う。十二指腸内視鏡を用いてポリペクトミースネアにてスネアリ
ングを行って腫瘍を通電切除する。切除後浮腫による閉塞性の胆管炎や膵炎に対し、胆管・膵管にステントを留置し、切除面
からの出血の止血処置のためクリップ縫縮する手技である。
文字数: 195
対象疾患名
保険収載が必要な理由
(300字以内)
十二指腸乳頭部腺腫
2021年の欧州消化器内視鏡学会ガイドライン(文献1)において「膵管および胆管進展を認めない十二指腸乳頭腺腫に対して内
視鏡的乳頭切除を強く推奨する」とされ、2022年に発行された本邦のEP診療ガイドライン(文献2)でも「内視鏡的乳頭切除術
は十二指腸乳頭腺腫に行うことを提案する」と記載されている。また2020年に発刊された2本のシステマティックレビュー(文
献3,4)の内容からも標準的な外科手術に比べ、遜色のない治療成績として報告されており、本手技は乳頭部腺腫に対する標準
的な治療法として確立されつつある。
文字数: 253
【評価項目】
①提案される医療技術の対象
・疾患、病態、症状、年齢等
十二指腸乳頭部腺腫
②提案される医療技術の内容
・方法、実施頻度、期間等
(具体的に記載する)
十二指腸内視鏡を用いてポリペクトミースネアで十二指腸乳頭部の病変を一括もしくは分割で通電切除し摘出する手技であ
る。さらに、切除後浮腫による閉塞性の胆管炎や膵炎に対し、胆管および膵管ステントを留置する。切除面からの出血の止血
処置のためクリップ縫縮を行う。術後、1週間後に留置した胆管・膵管ステントを抜去する。
区分
③対象疾患に対
して現在行われ
ている医療技術
(当該医療技術
が検査等であっ
て、複数ある場
合は全て列挙す
ること)
(十二指腸乳頭部にできた腫瘍により胆管、膵管が閉塞し、それに伴う症状が出現する。)
K
番号
K 653 5
医療技術名
内視鏡的十二指腸良性ポリープ切除術
既存の治療法・検査法等の内容
十二指腸乳頭部腫瘍に対する標準治療は、外科的手術(膵頭十二指腸切除術)である。全身麻酔下に20センチメートルほど開
腹をして、膵頭部、遠位胆管、胆嚢、十二指腸の一部とともに切除する術式。侵襲性は高く、全身麻酔による手術が可能な患
者に限られる。切り離した膵臓、胆管は下から持ち上げた腸とつなぎ合わせる。複数の臓器を同時に切除することから体に負
担がかかり、膵から腸吻合、胆管から腸吻合と複雑な消化管再建が必要で、腹部の手術では最も大きな手術の一つである。術
後、吻合部付近に一時的にドレーンを留置する。手術にかかる時間はおよそ6時間から8時間である。
④有効性・効率性
・新規性、効果等について③との比較
・長期予後等のアウトカム
内視鏡的十二指腸乳頭切除術は、臓器温存の観点も含めて外科的手術に比べて侵襲性の低い比較的安全な治療手技である。腺
腫病変ならびにリンパ節転移の少ない癌病変を適応としており、長期成績も外科的手術と同等と考えられている(文献4)。
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