提案書04(0599頁~0801頁)医療技術評価・再評価提案書 (157 ページ)
出典
公開元URL | https://www.mhlw.go.jp/stf/shingi2/0000190899_00011.html |
出典情報 | 中央社会保険医療協議会 診療報酬調査専門組織・医療技術評価分科会(令和5年度第1回 11/20)《厚生労働省》 |
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プレーンテキスト
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提案番号(6桁)
申請技術名
申請学会名
253203
がんゲノムプロファイリング検査
日本小児血液・がん学会
【技術の概要】
一度に多数(≧100)の遺伝子を解析し、その解析
結果に基づいてエキスパートパネルがレポートを
作成し、がん細胞の遺伝子変異プロファイルに基
づいてがんの治療方針を決定する(右図)。
【既存の治療法との比較】
• 検査の適応について、 3学会合同ガイダンスでは、「小児がんでは診断時からの
検査が積極的に考慮される」と記されている。
• しかし、「DPC等における出来高評価の対象検査」となっていないため、外来通
院に移行できる状態になるまで検査が提出できず、診断(または再発)から検査
提出までの中央値は3か月以上となっている。
• 学会による実態調査(2019年以降が対象)でも「出検のためだけの退院」を実施
した施設が83施設中37施設(45%)を占めている。さらに、検査実施数779例に
比し、「退院できずに検査ができなかった」症例が15例いた。
• 臨床研究JCCG-TOP2により、入院中でも出検を可能にしたところ、「入院中に出
検した」割合が156例中91例(58%)であった。
入院中の算定が可能になることで、診療に必要なタイミングで遅
滞なく出検が可能になる。
•
検査適応となる患者のうち、約半数にとって利益になる。
•
検査件数の増加は2%程度(年平均194件→198件)である。
【対象疾患】
以下の条件を満たす患者が対象となる
•
標準治療がない(もしくは終了した)
固形がん患者
•
全身状態及び臓器機 能等から、本検査
施行後に化学療法の適応となる可能性
が高いと主治医が判断した者
•
関連学会の化学療法に関するガイドラ
イン等に基づいて判断する
【有効性及び診療報酬上の取扱い】
<有効性>
• 小児がんに対する臨床研究JCCG-TOP2(n=205)では、検査を受けた患者の75%で診療
上意義のあるゲノム異常が検出された(右図)。
• 米国Pediatric-MATCH研究では、1000名の小児がん患者が検査を受け、13.1%がゲノム
異常を標的とした薬剤を投与される試験に登録した。
<診療報酬上の取り扱い>
がんゲノム医療提供体制の中で指定された、「がん
ゲノム医療中核拠点病院、がんゲノム医療拠点病院、
がんゲノム医療連携病院」のいずれかから検査提出
が可能である。
• 検査の提出:44000点
※「DPC等における出来高評価の対象検査」となって
755
いない。(結果説明12000点は入院中でも算定可能)