よむ、つかう、まなぶ。

MC plus(エムシープラス)は、診療報酬・介護報酬改定関連のニュース、

資料、研修などをパッケージした総合メディアです。


提案書04(0599頁~0801頁)医療技術評価・再評価提案書 (183 ページ)

公開元URL https://www.mhlw.go.jp/stf/shingi2/0000190899_00011.html
出典情報 中央社会保険医療協議会 診療報酬調査専門組織・医療技術評価分科会(令和5年度第1回 11/20)《厚生労働省》
低解像度画像をダウンロード

資料テキストはコンピュータによる自動処理で生成されており、完全に資料と一致しない場合があります。
テキストをコピーしてご利用いただく際は資料と付け合わせてご確認ください。

概要図書式

提案番号(6桁)

申請技術名

申請学会名

255202

D-223 経皮的動脈血酸素飽和度測定

日本小児循環器学会

【技術の概要】



【既存の治療法との比較】


予後不良である先天性心疾患患者の中で、チアノー
ゼを有する群は特に重症度が高い(図)。
「チアノーゼ性先天性心疾患症例における経皮的動
脈血酸素飽和度測定」を新規技術として申請する。
対照者
成人先天性心疾患-心不全患者

経皮的動脈血酸素飽和度測定は、チアノーゼ性
先天性心疾患症例に対し、そのチアノーゼの程度
を把握し、診療計画を立案するために、入院、外
来で一般的に実施されている手技であるが、診療
報酬が認められていない。

図 成人先天性心疾患-心不全と全死
因死亡率

【有効性及び診療報酬上の取扱い】

成人先天性心疾患-心不全患者186人
とマッチさせた対照者186人の全死
因死亡率の逆カプランマイヤープ
ロット。ACHD-HF患者では、マッチ
させた対照群と比較して全死亡率が
4.67倍であった。



ESC Heart Failure 2021; 8: 2940–
2950

【対象疾患】



• 未修復または修復されたチアノーゼ性先天性心疾患
(ファロー四徴症、完全大血管転位症、三尖弁閉鎖症、総
肺静脈還流異常症、単心室症、肺動脈閉鎖症、総動脈管症
など)

781

日本循環器学会の「先天性心疾患術後遠隔期の
管理・侵襲的治療に関するガイドライン」および
米国心臓病学会/米国心臓協会の「Guideline for
the Management of Adults with Congenital
Heart Disease」等において、チアノーゼを有す
る患者に対する診断や経過観察に経皮的動脈血酸
素飽和度測定が推奨・記載されている。
D-223は現在、「呼吸不全若しくは循環不全又は
術後の患者であって、酸素吸入若しくは突発性
難聴に対する酸素療法を現に行っているもの又は
酸素吸入若しくは突発性難聴に対する酸素療法を
行う必要があるもの」と規定されおり、酸素吸入
の有無が算定の条件となっており、酸素投与を考
慮していないチアノーゼを有する先天性心疾患患
者対しては認められていない。