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提案書04(0599頁~0801頁)医療技術評価・再評価提案書 (7 ページ)

公開元URL https://www.mhlw.go.jp/stf/shingi2/0000190899_00011.html
出典情報 中央社会保険医療協議会 診療報酬調査専門組織・医療技術評価分科会(令和5年度第1回 11/20)《厚生労働省》
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医療技術評価提案書(保険未収載技術用)
整理番号

※事務処理用

提案される医療技術名
申請団体名

243102
心臓ペースメーカ指導管理料

03循環器内科

主たる診療科(1つ)
提案される医療
技術が関係する
診療科

遠隔モニタリング加算(植込型心電図の場合)

日本循環器学会

12神経内科
関連する診療科(2つまで)
29脳神経外科

提案される医療技術又は提案される医療技術に類似した医
療技術の提案実績の有無



過去に提案した年度
(複数回提案した場合は、直近の年度)
「実績あり」の
場合、右欄も記 提案当時の医療技術名
載する

令和4年度
心臓ペースメーカ指導管理料 遠隔モニタリング加算(植込型心電図の場合)(日本不整脈心電学会 鈴木誠先生)



追加のエビデンスの有無

提案される医療技術の概要
(200字以内)

原因不明の失神や塞栓源不明脳塞栓症に対する植込型心電図記録計による遠隔モニタリング

文字数: 41
対象疾患名

保険収載が必要な理由
(300字以内)

原因不明の失神、塞栓源不明脳塞栓症(ESUS:embolic stroke of undetermined sourse)

原因不明の失神や塞栓源不明の脳梗塞に対する植込型心電図記録計(ILR:implantable loop recorder)の有用性(文献
1,4)は広く認識され、本学会のガイドライン(文献2)で推奨している。それらの原因となる不整脈発作の心電図波形を確認
する手段として遠隔モニタリングがほぼ全例で用いられている。ペースメーカなどの治療機器においては遠隔モニタリング加
算が算定されているが、ILRに対する遠隔モニタリング加算は現時点では保険収載されていない。ペースメーカや植込型除細
動器などの治療機器とともに、ILRも同様の遠隔モニタリング加算が取れるようにすべきと考える。

文字数: 285
【評価項目】

①提案される医療技術の対象
・疾患、病態、症状、年齢等

原因不明の失神、塞栓源不明脳塞栓症(ESUS:embolic stroke of undetermined sourse)

②提案される医療技術の内容
・方法、実施頻度、期間等
(具体的に記載する)

原因不明の失神、塞栓源不明脳塞栓症(ESUS:embolic stroke of undetermined sourse)を呈した患者に対して、植込型心
電図記録計を留置し、遠隔モニタリングを実施する。患者自宅などに受信機を配置し、有意な不整脈イベント発生時に自動的
に受信機を介して、サーバーや医療機関へアラートメールが送信される。対象患者の臨床情報は無症状でも遠隔モニタリング
にて医療機関によって心電図波形などの生体情報を確認でき、不整脈に対する早期診断や治療介入が可能である。1年に1回の
対面診察時に最大11ヶ月分の遠隔モニタリング加算の請求が可能となる。(ペースメーカと同様の条件と仮定した。)

③対象疾患に対
して現在行われ
ている医療技術
(当該医療技術
が検査等であっ
て、複数ある場
合は全て列挙す
ること)

区分



番号

001-12

医療技術名

心臓ペースメーカー指導管理料

既存の治療法・検査法等の内容

原因不明の失神やESUSに対するILRの植込みを施行し、遠隔モニタリングを導入することが広く行われている。一方、ペース
メーカ植込後の心臓ペースメーカ指導管理料(B001-12)の注5のごとく、遠隔モニタリングを用いて療養上必要な指導を行
なった場合の遠隔モニタリング加算が、ILRの場合、現時点では算定することができない。

④有効性・効率性
・新規性、効果等について③との比較
・長期予後等のアウトカム

遠隔モニタリング加算

ILRは不整脈自動検出機能が搭載されているため、携帯型発作時心電図記憶伝達装置と比べ有症状のみならす無症状時の不整
脈も記録できることから情報量が多く、診断能力も高いため、早期原因診断と適切な治療介入が可能となる(文献1,4)。ILR
に関する遠隔モニタリングと従来方法を比較した後向き観察研究(文献3)で有効性・安全性が示されている。さらに、ESUS
患者に対する研究ではILRを早期導入することで早期診断が可能となり、医療費が(1人あたり31,345ドル)減少することが示
されている(文献5)。2016年以降ILRの小型化とともに現在は全機種が遠隔モニタリングが可能となり、以降の複数の大規模
無作為化割付臨床試験(LOOP試験/JAMA2021, EARLY-AF試験/NEJM2023など)では不整脈イベントの評価としてすでにILRの遠
隔モニタリングを採用している。

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