提案書06(0999頁~1199頁)医療技術評価・再評価提案書 (10 ページ)
出典
公開元URL | https://www.mhlw.go.jp/stf/shingi2/0000190899_00011.html |
出典情報 | 中央社会保険医療協議会 診療報酬調査専門組織・医療技術評価分科会(令和5年度第1回 11/20)《厚生労働省》 |
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プレーンテキスト
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提案番号(6桁)
申請技術名
申請学会名
278201
心アミロイドーシスの診断補助目的のための高感度心筋トロポニン測定
日本心不全学会
【技術の概要】
末梢血採取によるヒト血清中の高感度心筋
トロポニン含有量の定量測定。
測定には高感度心筋トロポニンテストキットを用い、
免疫学的分析装置を用いて臨床検査技師が実施する
(急性心筋梗塞に対してすでに保険収載され、
一般診療で普及している既存の検査である)。
【対象疾患】
【有効性及び診療報酬上の取扱い】
有効性については複数の論文で報告されている。
本邦で公開されている2020年版心アミロイドーシス診療ガイド
ラインでもアミロイドーシス診断補助のための高感度トロポニン
測定はクラスⅡaとして推奨されている。また国内外において
心アミロイドーシスの病期判定基準としても利用されている。
同じ手法で既に保険承認を得ている急性心筋梗塞に対する高感度
心筋トロポニン定量と同様の取り扱いが妥当と考えられる。
心アミロイドーシスが疑われる患者および心アミ
ロイドーシスの診断が得られた患者
(心アミロイドーシスの主な病型)
・ALアミロイドーシス
・ATTRアミロイドーシス(遺伝性 or 野生型)
【既存の検査法との比較】
心アミロイドーシスのスクリーニング検査として、
心電図、心エコー図、心臓MRIが挙げられる。
心電図は簡便に行えるが、感度、特異度にすぐれた
所見が乏しい。心エコー図および心臓MRI検査は
心アミロイドーシスに特徴的な所見が報告されて
いるが、施行可能な施設が限定されている。
これに対し、高感度心筋トロポニンは末梢血採血で
測定でき、未診断の心アミロイドーシスが潜在すると
考えられる一次医療機関でも施行可能である。
1008
Circ J. 2019;83:1698-1708.
Circ Rep. 2020;2:314-321.