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提案書06(0999頁~1199頁)医療技術評価・再評価提案書 (121 ページ)

公開元URL https://www.mhlw.go.jp/stf/shingi2/0000190899_00011.html
出典情報 中央社会保険医療協議会 診療報酬調査専門組織・医療技術評価分科会(令和5年度第1回 11/20)《厚生労働省》
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医療技術評価提案書(保険未収載技術用)
整理番号

※事務処理用

提案される医療技術名
申請団体名

285101
四肢骨格筋量測定(四肢・体幹の筋肉量、脂肪量)

②BIA法

日本整形外科学会

主たる診療科(1つ)
提案される医療
技術が関係する
診療科

①DEXA法

30整形外科
36リハビリテーション科

関連する診療科(2つまで)
38その他(診療科名を右の空欄に記載する。)

提案される医療技術又は提案される医療技術に類似した
医療技術の提案実績の有無



過去に提案した年度
(複数回提案した場合は、直近の年
度)
「実績あり」の
場合、右欄も記 提案当時の医療技術名
載する

高齢医学科、老年病科

令和4年度

四肢骨格筋量測定

追加のエビデンスの有無



提案される医療技術の概要
(200字以内)

運動器不安定症(サルコペニア、フレイル含む)疑いがある者(40歳以上)に対し、四肢骨格筋量を測定する。測定法として
は放射線を用いた①DEXA法(被曝侵襲あり、精密、高価器機)とBIA法(電気インピーダンスを用い低侵襲で簡便、測定誤差報
告あり、低価)があり、いずれもサルコペニア診断基準(AWGS診断基準)に採用されている。

文字数: 161
対象疾患名

保険収載が必要な理由
(300字以内)

運動器不安定症(サルコペニア、フレイルを含む)

超高齢社会を邁進する本邦において運動器変性疾患やロコモティブシンドロームは増加の一途である。大要因であるサルコ
ペニアは、健康寿命を脅かすだけでなく、様々な疾患に関連し治療予後に悪影響を与えることが明らかとなっている。サル
コペニアに関する報告は国内外で増えており、40歳以上の壮年期から骨格筋量が低下することも分かってきた。2016年ICD10を取得したが、本邦ではいまだ診断治療対象ではなく患者抽出も不十分である。本概念の理解を深め、運動と栄養を柱と
した多角的介入を行うことは医療福祉の未来へ不可欠である。適切な患者抽出、治療とその評価のため本検査の保険収載が
必要と考える。

文字数: 288
【評価項目】

①提案される医療技術の対象
・疾患、病態、症状、年齢等

疾患:運動器不安定症(サルコペニア、フレイル含む)の疑い
病態(定義):加齢によりバランス能力および移動歩行能力の低下が生じ、閉じこもり、転倒リスクが高まった状態
症状:四肢体幹の筋力低下、易転倒性、活動性の低下 など
年齢:40歳以上

②提案される医療技術の内容
・方法、実施頻度、期間等
(具体的に記載する)

方法:DEXA法は骨塩定量検査に準じ、器機設置室にて臥位にて測定(放射線被曝あり)
BIA法は測定機器に立位対峙し器機を把持し測定(侵襲なし)
実施頻度:骨塩定量検査(D217)に準じ、DEXA法、BIA法ともに4ヵ月に1回を限度とする

区分
③対象疾患に対
して現在行われ
ている医療技術
(当該医療技術
が検査等であっ
て、複数ある場
合は全て列挙す
ること)



番号

217

医療技術名

骨塩定量検査

既存の治療法・検査法等の内容

放射線を用いる検査として、DEXA法(腰椎360点、腰椎+大腿骨450点)、MD法、SEXA法(140点)があり、人体非侵襲の検査と
して超音波法(90点)がある。
DEXA法による腰椎撮影、大腿骨撮影:測定器機設置室にて放射線を用いて骨密度を測定。器機によって筋量測定も可能であ
り、既存骨塩定量検査に準じると考える。
BIA法は生体に微弱な交流電流を流し、組織電気抵抗(インピーダンス)を計測し、 筋・脂肪・骨の電気抵抗の差異を利用
し体組成として筋量・脂肪量を算出する。骨塩定量検査では侵襲性・簡便性から超音波法に類似すると考える。

④有効性・効率性
・新規性、効果等について③との比較
・長期予後等のアウトカム

超高齢社会において、近年骨粗鬆症への疾患アプローチは進化の一途であり、治療薬も多岐にわたっている。特に骨粗鬆症
由来骨折を未然にふせぐ1次骨折予防が重要といわれているが、沈黙の疾患である骨粗鬆症は、検査治療に至る症例は未だ
不十分である。運動器不安定症としてのサルコペニアは、骨粗鬆症と密接な疾患関連があることが報告されている。整形外
科疾患などに起因する運動器不安定症症例に対し、BIA法やDEXA法で簡便にサルコペニアの有無をスクリーニングすること
で、骨粗鬆症の啓蒙は抽出、ひいては1次骨折予防に大きく寄与することが考えらえる。
従来からDXA自体による放射線被曝は少ないことが知られているが、骨格筋量測定は体幹を除く四肢の測定であること、骨
ではなく軟部組織を定量化するため、骨密度測定時よりさらに低線量ですみ、低被曝となる。

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