提案書06(0999頁~1199頁)医療技術評価・再評価提案書 (120 ページ)
出典
公開元URL | https://www.mhlw.go.jp/stf/shingi2/0000190899_00011.html |
出典情報 | 中央社会保険医療協議会 診療報酬調査専門組織・医療技術評価分科会(令和5年度第1回 11/20)《厚生労働省》 |
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プレーンテキスト
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提案番号(6桁)
申請技術名
申請学会名
284201
梅毒血清反応(STS)定性、梅毒トレポネーマ抗体定性
日本性感染症学会
【技術の概要】 梅毒は過去に類を見ない爆発的流行が起きておりこれ以上感染者を増やさないため喫緊の対策が必要である。梅毒の診断
法では遺伝子検査が広く実施できないため代理指標として血清中の梅毒抗体である非トレポネーマ抗体{梅毒血清反応(STS)}、梅毒ト
レポネーマ抗体を測定し診断する。測定法は従来の2倍系列希釈法(倍数希釈法)(用手法)と自動化法があり自動化法が主流となってき
ている。それに伴い定性検査であっても検査機器内ではすでに定量検査結果が判明しているが、現法では一旦カットオフ値にあった判定
を行い定性結果として報告している。臨床では定性検査結果が陽性の場合治療を開始するが治療前の定量検査結果が不明のため治療後の
定量検査結果の推移に基づいたフォローが困難である。したがって一般的には初回定性検査で陽性の場合、再度定量検査をオーダーを行
いその結果で治療を開始していることから患者への負担および治療への遅れが生じることとなる。以上より「定性検査において定量検査
結果が判明している場合は、最初から定量検査結果を併記する」ことを要望する。なお初回から定量検査を実施することを禁じる明示的
ルールはないが慣例上初回は定性検査を行うこととなっている。
【対象疾患】梅毒疑い例。診療科は全診療科である。
定性検査(自動化法)の現法のデメリット
【既存の治療法との比較】治療法に違いはない。
• 同一試薬で定性と定量検査を行なっており、医療経済的に過剰である。
• 定性検査が判明後に定量検査を行うこととなり、翌日以降に検査を行うことから診断に遅延が生じる。
• 梅毒フォロー中は経時的な定量検査で経過をみることとなっているが前値が定性のため比較が困難となっている。
【有効性】 自動化法において最初から定量検査結果を示すメリット・デメリット
メリット
医療従事者・患者
•
•
•
カットオフ値周辺の値も含め早期
診断に寄与できる。
治療開始の判定が速やかに行える
治療開始前の基礎値となるため、
治療開始以降の検査値と比較する
ことができる
【診療報酬上の取扱い】
梅毒血清反応(STS)定性(15点)
梅毒トレポネーマ抗体定性(32点)
•
試薬
検査会社
試薬の使
用減少に
よる経済
的効果
•
なし
デメリット
医療従事者・患者
•
なし
試薬
•
追加の定量オー
ダーが削除され
るため「定量検
査の実質値下
げ」になる
検査会社
•
初期対応と
して結果報
告書の
フォーマッ
トの変更
梅毒血清反応(STS)定性(15点)・梅毒トレポネーマ抗体定性(32点)
(定量検査の結果が判明している場合は定性検査の結果に合わせて最初から
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定量検査の結果を併記する)