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提案書06(0999頁~1199頁)医療技術評価・再評価提案書 (165 ページ)

公開元URL https://www.mhlw.go.jp/stf/shingi2/0000190899_00011.html
出典情報 中央社会保険医療協議会 診療報酬調査専門組織・医療技術評価分科会(令和5年度第1回 11/20)《厚生労働省》
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概要図書式

提案番号(6桁)

申請技術名

申請学会名

287102

精神科デイ・ケアにおける認知機能リハビリテーション加算

日本精神科病院協会

【技術の概要】
就労を希望している統合失調症患者等にVocational
Cognitive Ability Training by Jcores(「VCATJ」)又はNeuropsychological Educational
Approach to Cngnitive Remediaion(「NEAR」)
を用いて精神科デイ・ケアの1プログラムとして認知機能
リハビリテーションを行う。
【対象疾患】
統合失調症(F2)、双極性障害(F3)、うつ病エピソード
(F3)又は発達障害(F84) (ICD-10)の疾患を有し、開
始時に就労を希望している精神科デイ・ケアの患者で、一
定の認知機能障害が認められるもの(BACS-Jでスク
リーニング)
<除外条件>
・知的障害(IQ70未満)の者
・脳器質性障害の既往のある者
・薬物依存、アルコール依存、認知症の合併が認め
られる者
【既存の治療法との比較】
・Schizophrenia Bulletin Vol.37 suppl.
Pp.S33-40,2011より、社会復帰に影響する要因に関
する研究では、社会的転帰に影響するであろう因子を用
いロジスティック回帰分析を行った結果、認知機能がその
うち52%を説明できるという結果が示されている。(右
上図)(参考文献1)他

【有効性及び診療報酬上の取扱い】
統合失調症が発症すると認知機能が低下することが知ら
れている。この認知機能の低下は、就労場面や日常生活で
の困難に繋がり、ストレスの原因となることから、間接的に
病状の悪化を招いたり、アドヒアランスの不良や再燃・再発
を誘引するなど、治療や社会復帰の阻害因子となっている。
VCAT-J及びNEARは、認知機能の改善に有用なプログ
ラムであり、VCAT-J又はNEARを実施することで認知機
能が改善し、治療や社会復帰の促進が図られる。
診療報酬上の取扱いとしては、統合失調症の患者にVCA
T-J又はNEARを用いて精神科デイ・ケアの一プログラム
として認知機能リハビリテーションを実施した場合に、認
知機能リハビリテーション加算として、1回当たり60分以
上実施した場合に220点を、VCAT-Jにおいては患者1
人につき36回に限り、NEARにおいては患者1人につき
116348回に限り所定点数に加算する。