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提案書06(0999頁~1199頁)医療技術評価・再評価提案書 (166 ページ)

公開元URL https://www.mhlw.go.jp/stf/shingi2/0000190899_00011.html
出典情報 中央社会保険医療協議会 診療報酬調査専門組織・医療技術評価分科会(令和5年度第1回 11/20)《厚生労働省》
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医療技術評価提案書(保険未収載技術用)
整理番号

※事務処理用

提案される医療技術名
申請団体名

287103
認知症患者栄養マネージメント料
日本精神科病院協会

主たる診療科(1つ)
提案される医療
技術が関係する
診療科

21精神科
00なし

関連する診療科(2つまで)
00なし

提案される医療技術又は提案される医療技術に類似した医
療技術の提案実績の有無



過去に提案した年度
(複数回提案した場合は、直近の年
度)
「実績あり」の
場合、右欄も記
提案当時の医療技術名
載する

令和4年度

栄養マネジメント加算



追加のエビデンスの有無

提案される医療技術の概要
(200字以内)

認知症患者栄養マネージメント料は、当該保険医療機関に常勤の管理栄養士を配置し、認知症治療病棟に入院する患者(以
下「入院患者」という)全員に対して栄養マネージメントを行うことを評価したものである。

文字数: 97
対象疾患名

保険収載が必要な理由
(300字以内)

認知症

老人性認知症疾患においては、様々な要因で低栄養が出現し、ADLが障害され、身体的機能低下、死亡率の上昇がみられ
る。
特に低栄養状態では誤嚥性肺炎がおこりやすく、90日以内の死亡の予測因子にもなっている。
従来から行われていた給食サービスにおける集団を対象としたものではなく、個人を対象とした多職種チームでのかかわり
が求められている。
多職種チームでかかわることにより適切な栄養管理が行われ、入院患者の治療効果が向上し、早期治療、早期退院へと結び
つくものと考える。

文字数: 231
【評価項目】
①提案される医療技術の対象
・疾患、病態、症状、年齢等

認知症治療病棟に入院する全ての患者

②提案される医療技術の内容
・方法、実施頻度、期間等
(具体的に記載する)

栄養ケアマネジメントについて、以下の事項を実施すること。
イ 入院患者ごとの低栄養状態のリスクを、当該病棟入院時に把握すること(以下「栄養スクリーニング」とい
う。)。
ロ 栄養スクリーニングを踏まえ、入院患者ごとの解決すべき課題を把握すること(以下「栄養アセスメント」とい
う。)。
ハ 栄養アセスメントを踏まえ、医師、薬剤師、管理栄養士、看護職員等が共同して入院患者ごとに、栄養補給に関す
る事(栄養補給量、補給方法等)、栄養食事相談に関する事項(食事に関する内容の説明等)、解決すべき事項に
対し関連職種が共同して取り組むべき事項等を記載した栄養ケア計画を作成すること。また、作成したケア計画に
ついては、栄養ケアマネジメントの対象となる入院患者又はその家族等に説明し、同意を得ること。
ニ 栄養ケア計画に基づき、入院患者ごとに栄養ケアマネジメントを実施するとともに、栄養ケア計画に実施上の問題
(栄養補給方法の必要性、関連職種が共同して取り組むべき事項の見直しの必要性等)があれば速やかに当該計画を
修正すること。
ホ 入院患者ごとの栄養状態に応じて、定期的に入院患者の生活機能の状況を検討し、栄養状態のモニタリングを行う
こと。その際、栄養スクリーニング時に把握した入院患者ごとの低栄養状態のリスクのレベルに応じ、それぞれの
モニタリング間隔を設定し、入院患者ごとの栄養ケア計画に記載すること。当該モニタリング間隔の設定に当たっ
ては、低栄養状態のリスクの高い者及び栄養補給方法の変更の必要性がある者(経管栄養法から経口栄養法への変
更等)については、概ね2週間ごと、低栄養状態のリスクが低い者については、概ね3月ごとに行うこと。なお、低
栄養状態のリスクが低い者も含め、少なくとも月1回、体重を測定するなど、入院患者の栄養状態の把握を行うこ
と。
ヘ 入院患者ごとに、概ね3月を目途として、低栄養状態のリスクについて、栄養スクリーニングを実施し、栄養ケア計
画の見直しを行うこと。

③対象疾患に対
して現在行われ
ている医療技術
(当該医療技術
が検査等であっ
て、複数ある場
合は全て列挙す
ること)

区分



番号
医療技術名




既存の治療法・検査法等の内容



④有効性・効率性
・新規性、効果等について③との比較
・長期予後等のアウトカム

第1部

医学管理科

介護保険では、平成30年より栄養マネジメント加算を導入し、高齢者の栄養管理に取り組んできた。それを踏まえて令和3
年度からは栄養マネジメント強化加算へと進化しており有効性・効率性は実証されている。
また、東口氏(参考文献1)の研究では高齢者施設入所者の累積肺炎発症率は17.7%であり、桑澤氏(参考文献2)の報告では施
設入所者の14.8%が誤嚥性肺炎、気道感染症の発症を認めたとしている。東口氏(参考文献1)の研究では口腔ケアと栄養管
理を継続的に施行することで累積肺炎発症率は10%程低下させる可能性を含んでいる。

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